01 Expert Pitch #7

Fintech


01 Expert Pitch #7

Fintech


2022.2.1 TUE 12:00-13:00
Shohei Ichimiya, Partner of Global Brain
金融市場が大きく変わろうとしています。これまでは旧来の銀行がほぼ全ての機能を持っていましたが、お金を貯める、送金する、決済する、などの機能が細分化して、さまざまな人が個々のサービスを提供できる時代になりました。さらにAIの技術や膨大な量を処理できる技術、ブロックチェーン技術なども成熟してきたこともあり、その動きは加速しています。動きが激しいフィンテックについて、業界のエキスパートに最新の市場動向や気になるスタートアップをシリコンバレーから日本語でお伝えして頂きます。

文葉:では、お時間になりました。今日のゼロワンエキスパートピッチ第7回、「フィンテック」についてのテーマで今日はお話をさせていただきます。「シリコンバレーのエキスパートが気になるスタートアップを日本語で解説」ということで、グローバルブレインの一宮さんにご登場いただいております。そしていつもご一緒に参加いただいている傍島さん、今日もよろしくお願いいたします。

傍島:よろしくお願いいたします。

文葉:まず簡単にエキスパートピッチを初めてご覧いただく方もいらっしゃると思いますので、このエキスパックピッチについてご紹介をいただきたいと思うのですが、傍島さんの方からお願いしてよろしいですか。

01 Expert Pitchとは?

傍島:はい。改めましてTomorrow Accessの傍島と申します。よろしくお願いいたします。Tomorrow Accessという会社は、シリコンバレーにあるコンサルティング会社になるんですけれども、主に日本とアメリカのクロスボーダービジネスのご支援をさせていただいているという立場になります。ゼロワンエキスパートピッチは、去年の8月からゼロワンブースターさんと一緒に運営をさせていただいているんですけれども、狙いとしては3つあります。

まず1点目は、日本とアメリカの情報格差を埋めたいというのが1つ目になります。いろんな日本の企業さんとお話をする機会があるんですけれども、やはりシリコンバレーの情報を教えてくださいというお声をたくさんいただくんです。なかなか日本に届いてない、もしくはタイムラグがあるというふうに聞いていますので、こちらの情報をきちんと日本に届けたいというのが1つ目の狙いになります。

2つ目は、そういった情報を最近日本語のメディアも多く出てきたので届いている部分もあるかと思うんですけれども、若干こちらで感じてる温度感と日本に伝わって温度感って違うなって感じるときがあるんです。そういったときに今回ご登壇いただいているようなグローバル・ブレインの一宮さんのようなエキスパートな方にご参加いただいて、きちんと解説をしていただこうというのが2つの狙いです。

3つ目は、やっぱり日本語です。英語の情報はたくさんあるので、今は情報収集が難しいことはもちろんないんですけれども、やっぱり英語でやるというのは大変なので、きちんと日本語でお伝えしていこうという狙い。この3つの狙いでエキスパートピッチの方を運営しています。今日もフィンテックの最新事情が聞けるということで私も非常に楽しみにして参りました。よろしくお願いいたします。

文葉:はい、よろしくお願いいたします。一宮さんにはまた後ほど自己紹介と事業紹介していただければと思いますが、改めまして私は今日ナビゲーターを務めます、株式会社ゼロワンブースターのブランスクム文葉です。傍島さんと一緒に今日も楽しんで参りたいと思います。それでは一宮さん、私も今日は前職が金融、証券会社にいたので、ややフィンテックに興味ありつつ最新事情を追えていないという部分もありますので、ぜひ今日は一宮さんのお話を聞きながら勉強させていただきたいと思っております。一宮さん、よろしくお願いいたします。

一宮:よろしくお願いいたします。

Global Brain 一宮氏プロフィール

一宮:フィンテックについて説明させていただく前に、ちょっと私の所属しているグローバルブレインと私について自己紹介させていただければと思います。

グローバルブレインなんですけれども、グローバルブレインはグローバルに投資を行っている国内を本社とした独立系のベンチャーキャピタルとなっておりまして、特色として大企業との連携が強いというところがありまして、その関係でCVCの運営、大企業さんと二人組合という形でCVCの運営を行っていたり、CVC以外でいろんな大企業さんとのリレーションを持ってアライアンスの座組を作ったりとか、そういう推進も行っているベンチャーキャピタルのファンドとなっておりまして、これまで歴史としては20年以上ということで、2001年から活動していまして、これまでIPOやM&A、これは最新の数字ではないんですけれども、ある一定の数がお陰様でありまして、かなりグローバルでも、シリコンバレーもやってらっしゃる日本のVCさんも結構いらっしゃると思うんですけど、我々はシリコンバレーだけではなく東海岸、ヨーロッパのスタートアップの投資だったり、東南アジアもやっているというところが少し変わっている、ユニークなところなのかなというふうに考えています。

私の自己紹介をさせていただくと、一宮翔平(いちみやしょうへい)と申します。よく「いちのみや」と間違えられるので、「いちみや」としっかり書かなきゃいけないなと思って、ここに「いちみや」と書いております。「いちみやしょうへい」です。グローバルブレインでは、投資インベストメントグループなのでベンチャー投資をやっているチームになります。そこのパートナーをやらせていただいておりまして、USのオフィスからグローバルのフィンテックのカバレッジをやっております。

バックグラウンドとしてはもともとソニーです。ソニーで一番最初のキャリアはDevOpsといって、プレイステーションのネットワークサービスのインフラだったりとか、データのログとかの解析プラットフォームのちょっと開発をやったりとかいうことをやって、その後ベンチャーキャピタルに移る直前はCorpDevというチームにおりまして、いわゆるM&A、企業買収だったり売却とスタートアップ投資をやっている部署に最後いて、4年半前ぐらいにグローバルブレインに入ってVC投資をやってるというような形になっております。趣味はもともとサッカーをやってたんですけど最近はやってなくてっていうところでして、最近はポーカーっていうカードゲームにはまっているというような感じになっております。

傍島:一宮さん、サッカーの頃の写真ですよね、これは。

一宮:そうです。

傍島:アメリカに来てワイルドになってますね(笑)。

一宮:そうですね。これはサッカー一宮で、今はポーカー一宮になってる感じで。あははは。

傍島、文葉:あはは。

傍島:楽しいですね。いや、グローバルブレインさんは本当に1500億円以上のお金を扱ってらっしゃって、本当に日本でもトップのベンチャーキャピタルの中でも特に海外とかフィンテックに力を入れるっていうふうに年頭におっしゃっていたと思いますので、今日は本当にその辺の話が聞けるのがすごい楽しみですね。

FinTechとは何か?

一宮:はい、ありがとうございます。そうですね、これはもう毎回突っ込まれるところなんで、準備できててよかったです(笑)。本題のフィンテックの話をさせていただければと思います。フィンテックってよくバズワードというか、キーワードですごい最近出てくると思うんですけれども、そもそも「フィンテックとは」というところを説明させていただいた方がいいのかなと思いまして、フィンテックは一般的には金融サービスです。それにITの技術を組み合わせることによって生まれる新たなサービスのことがいわゆるフィンテックと呼ばれておりまして、金融って何なのかと、どういうものなのかっていうのはかなり広くて、ここにあるカテゴリー以外にも入れたければ入れられるものもあるんですけれども、一般的にはここにあるようなものになりまして、まず一番左にあるような銀行系サービス、バンキング、レンディング系のサービスであったりとかをITを使ってイノベーションを生んでいるような会社だったりとか、あとは決済ペイメントだったりとか、あとWealth。投資サービスだったりとか、あと保険。インシュアランス。最後に書いてあるFMSっていうのは、ファイナンシャルマネジメント系のサービスというところで、いわゆる企業のバックオフィスとかミドルオフィスでお金が動きが発生するところのツールを開発しているような会社があると思っております。

ではバンキングとレンディング、どのようなスタートアップがいわゆるフィンテックのスタートアップなのか。このカテゴリーに入るものとしては、やっぱりチャレンジャーバンクというところですね。あとはBaaSって書いてあると思うんですけど、Banking as a Serviceです。なのでBaaSとは何かというところになるんですけれども、金融サービス、ここでいう例えば銀行サービスを簡易的にスタートするためのツールを用意してくれるような会社です。なのでもともと金融をやってないような会社が金融サービスを提供したいというふうになったときに、日本だとSIerさんとかいろいろいらっしゃると思うんですけれども、APIだったりよりも簡単に、究極数カ月で金融の銀行系のサービスをスタートできるようなサービスを提供しているような会社になります。

次はPaymentsです。ここで一番わかりやすいのは決済代行、ペイメントゲートウェイだったりとか、送金サービスです。stripeさんはすごい日本でも進出されていると思いますし、ここにBLOCKって名前が書いてあるんでけど、これはSquareです。名前が変わってるんですけど、コーヒーとか買ったことがある人は1回はたぶん使ったことがあるという、POSの端末とかそういうようなサービスを提供してる会社です。これがこういったカテゴリーに入って、Wealthはいわゆる証券会社とか暗号資産取引所ですね。日本でも結構すごい伸びてる会社もいらっしゃると思うんですけど、ここもアメリカのすごい伸びてる領域になっておりまして、名前は一度は聞いたことがあるかなっていうところになると思うんですけど、Robinhoodとかcoinbaseというような会社がここに入って、あとはインシュアランス。保険の新たな提供のし方をやってるような会社になります。Lemonadeとかmetromile。上場してるような非常に簡単にネットだけで保険を使えたりとか、プライシングが価格の設定の仕方がちょっとユニークだったりとかいうような保険会社がいたりとか。

FMSを例として挙げるとしたら、スタートアップの方だったら一度は結構苦労したことがあると思うんですけれども、資本政策表ですね。どの株主がいくら持っているかというのを管理するためのソフトウエアをやってる会社だったりとか、あとHRですね。日本でもここはすごい大きいスタートアップがいらっしゃると思うんですけれども、人事業務の管理をやってるようなスタートアップです。給料の支払いとかそういうのを管理してるソフトウェアを作っている会社。フィンテックは非常に広いですよね。いろんな領域があるというところが面白いところなのかなというふうに思っております。

傍島:すごくたくさんのスタートアップが出てきてますけど、文葉さん、どうですか。この辺のロゴとか見て馴染みはありますか?

文葉:そうですね。決済系とかバンキング系はやっぱり前職でも見ていたので、興味があって見ていたのでわかるので、やっぱりRobinhoodとかは最近投資運用関係では目が離せない動きをたくさんしているので気になってますね。ただ一番右のFMS。このあたりは私、ちょっとあまり知らないところで、フィンテックってどうしても決済と、えーっと、あと何でしたっけ?

傍島:送金とかね。

文葉:送金とか調達。調達、運用ぐらいまではわかるんですけど、その先はちょっと今は知識足りないかなっていう感じです。

傍島:たくさんありますもんね。ここも後で多分詳しく説明があると思うので。お願いします。

一宮:そうですね。最後コメントさせていただくと、基本的にお金が動いているとフィンテックが発生するというふうにお考えいただくといいのかなと思います。

文葉:なるほど。

傍島:確かに。

FinTechの⼤きな流れ

一宮:パッと見はお金が動いてなくても、実はお金が通っているとそれを管理する仕組みが必要だったりするので、そういうふうに意識するとああこれもフィンテックなのかなという考えになるのかなというふうに思います。

次ですけれども、フィンテックの大きな流れって、何個か大きなトレンドがあるんですけれども、特に大きなその中のトレンドとしてこういう金融の提供の仕方、ユーザーエクスペリエンスとの進化というところのトレンドと、金融のインフラなのでどういうシステムを使って金融サービスを提供しているかというところが世代によって変わっていってるというところがフィンテックの大きな流れの見方なのかなというふうに考えておりまして、もともとここに一番左に書いてあるような会社は結構第1世代ではないですけど、ちょっと定義が難しいところがあるんですけれども、もともと紙とかでやってたものを電子化してちょっとデジタルって言葉はちょっとアグレッシブかもしれないんですけれども、デジタル、もともと紙でやっていたものをコンピュータでやるのを一般化したような世界ですね。

インフラはやっぱり古いもの、コンピューターにあるんですけど古いものを使ってたりしたりするんですけども、そういう会社。ユーザー体験もやっぱり支店をベースしたものが中心が多くて、インターネット専業もちょっとこの辺に入ってくると思うんですけれども、前提として支店という概念があるっていうところが昔、一番左にあって、だんだんのフィンテックっていう、今でいうフィンテックというところはこういうユーザーエクスペリエンス、顧客体験がすごい簡単に携帯だけで金融サービスを利用できたりとか、口座開設が支店とかに行かなくても個人身分証明書だとか、預金保険番号とかも日本だとマイナンバーだと思うんですけど、その辺を入れるだけで口座がすぐ開設できるというところで、そこの特徴なんですけれど、そういう進化はフィンテックにあったんですけれども、だんだん要は古い第一世代のフィンテックのインフラの上にきれいにするAPIだったりとか、簡単にサービスを立ち上げるためのラッパーをかぶせたっていうのがこれまでのフィンテックの特徴なのかなというふうに考えておりまして、今途中ではあるんですけど、このフィンテックのUI/UXはすごくいいのでそのままに、それをちょっとずつ改善はあると思うんですけど、だんだんどこに次はイノベーションが来るか注目されているところとしてはインフラのところ。被せて隠してた部分のもともとの部分を変えてしまおうという、よくDecentralized、分散型の金融、ブロックチェーンを使った金融というところにだんだん変わってきているというところが、そういうふうに変えていこうとしているスタートアップが増えているというのが今のトレンドというふうになっておりまして、なので未来予想は難しいところになるんですけど、次世代の金融サービスっていうのは、こういう引き続きをユーザーフレンドリーになってきたものを引き継ぎつつ、裏のインフラのところがブロックチェーンだったり、この最新の技術によって変わっていくっていうのがトレンドなのかなというふうに考えております。

個⼈投資家の台頭

一宮:これがフィンテックの大きな一つのトレンドという考え方なのかなというふうに思うんですけれども、直近のホットな、この1〜2年というところですごい盛り上がってるトレンドというのは、投資サービスがすごい盛り上がってるというところになります。特にアメリカ、欧米が特に顕著なんですけれども、テクノロジーを使って簡単に投資ができるようになることによって、もともとあんまり投資をしていなかった人達がガンガン投資してるというような状況になっていると考えておりまして、なんでそうなるかという分解をすると、1つはやっぱりソーシャルネットワークが当たり前の世界になってきているというところがそういう状況を作っているのかなと思っていまして、このWSBっていうwallstreetbetsっていうredditっていうサービスのコミュニティ、いわゆるTwitterでいう株クラだったりとか、2ちゃんねるでいう小っちゃいスレッド、サブコミュニティみたいなのがあると思うんですけど、投資のコミュニティ、WSBはかなりアグレッシブな投資をする人たちの塊なんですけれども、彼らだけではなくていろんな投資のアイデアを共有するコミュニティがこういうここに書いてあるようなTwitterだったり、DISCORDとかStocktwitsというアメリカで結構流行っているサービスがすごい増えていて、結構一般ユーザーもすごい使っているというような状況になっています。

ここに加えて、情報発信して携帯で、Twitterでこの会社面白いとかツイートした画面を変えるだけでRobinhoodから投資できると。携帯からそのまま発信した情報を元に投資できるというようなのが特徴になっているのかなと思います。かつ、fractional sharesといって、単元株で買うっていう概念があるとすごいお金を入れないと株を買えないと思うんですけれども、やっぱり1ドルからもう株が買えると。かつ携帯からポチポチっと買えると。発信してすぐポチポチ買えるというような状況になってからよりアクティブになりやすい入力になっているのかなというふうに思っています。

これに加えて暗号資産だったりとか、オルタナアセットですね。一般的に投資で株だったりとか債券とかみんなが知っているような会社に投資する。個別株買うなら買う。そういうのを買ったりとか、トヨタとかソニーとかそういう会社を買うと思うんですけれども、オルタナアっていうのはそれ以外のものですね。なのでどこかのファンドだったりとか、すごい珍しい、あんまりこれも一般的な伝統オルタナティブっていう名前だと一般的なもの以外のところっていうところになりますけども、ここの中でも特にオルタナア中のオルタナアっていうものが投資できるようになっているというのが、一般ユーザーにすごくウケがいいというようなところです。知ってる会社に投資するのも面白いんですけれども、こういうポケモンカードに投資できたりとか、スニーカーに、やっぱり若者ってこういう親近感があるものに引き寄せられる面があるので、そういうものに手が届くようなサービスが増えてるというところで、この辺がやっぱり個人投資家が盛り上がるという状況を作っているというふうに、特にアメリカですね、こういうトレンドになっているのかなと思っています。

傍島:確かに。私の年代、生まれ育った環境だとお金は悪だみたいな、お金の話をするなみたいな感じで育ってきたんですけど、本当に何か身近になってるなという気がしていて、アメリカでは友達にお金を送るアプリ、ベンモとかいう送金のアプリがあるんですけど、この間見ていたらそこからビットコインが買えたり、イーサリアムが買えたり、こんなところに入ってきてるのかみたいな感覚があるんですよね。日本のアプリとかそういうのは入ってたりしますか?まだあまり見ないですか?

文葉:私はあんまり見ないです。うーん、使ってないですし、見ないですね。先ほど一宮さんのお話の中にもあった3つの波というか、1個前のスライドのところで、先程傍島さんと一宮さんとちょっと雑談しているときにもお話してたんですけど、私が前職にいたときにはやっぱり金融の総合商社みたいな大手証券会社とか銀行とかがフィンテックに取り組み始めるみたいなところだったんですけど、まだまだそれって大きい証券会社の中の一部で、でもすごく法規制とかに縛られていてなかなか身動き取れず、拡大しにくかったっていう部分もあるんですけど、何かアメリカのこの動きってもう法規制あるのっていうくらいうわーって広がってるし、なんならスタートアップがやっぱり大手ができないところをちゃんと間を埋めて、ユーザーのペインのところを解消しながら大手企業ができない分解した一要素の部分だけうまく取り込みながら事業成長するじゃないですか。今後こういったたくさんのツールとかアプリとか投資とかを増えていく中で、その会社がどういうふうに大きくなっていくのかなっていうのも何かすごい気になりますね。1回金融レガシーがあってオンライン化されて、金融がアンバンドルされて分解されてまた結集していくのかなとか。それぞれが単体で大きくなっていくのかなとかっていうのはすごいアメリカの動きを見ていると気になります。

一宮:そうですね。そこはたぶん答えがまだ出てない部分も結構あると思うんですけれども、やっぱり一点突破型というんですかね、この機能をして、すごいお金をあんまり取らずにユーザーをがっと取っていくみたいな戦略をとって、今苦しんで総合型な金融サービスといえばいいんですかね、もともと銀行サービスだけを提供してたものに投資サービスをひっつけたりとか保険を埋め込んだりとかいろんなものをつけても経済エコノミクスを合わせていくというのは増えているっていうトレンドもありますし、

文葉:あー、やっぱりそうなんだ。

一宮:そうですね。よく1回そのユーザーを取れれば他のものが売れるから今はマネタイズしなくて大丈夫っていう前提を結構スタートアップ側で教科書といえばいいんですかね、そういうふうに見られてるっていうのがあったんですけれども、それがうまくいってない例っていうのはちらほら出ているっていうのもあるかなって思いますね。

文葉:確かに。

傍島:今日も事業会社の方がたくさん見ていただいていると思うんですけども、いわゆる事業会社の方もこういった金融のAPIとか機能を使って、こういう業務が一部提供できるようになるっていうことですよね。右側にあるオルタナアセットなんていうのもスニーカーに投資するとか、ポケモンカードに投資するとかってありますけど、去年かな?ナイキ、いわゆるブランドのナイキがこういったブロックチェーンとかNFTみたいなスタートアップ、バーチャルスニーカーとか作ってる会社を買収したりとかしてるんで、たぶんいわゆる事業会社の方がこういった機能を入れて何か新しいサービスを作るヒントが多分たくさんあるんだろうなという気がしますんね。

文葉:そうですよね。イネーブラっていうんですかね、サービス単体だけじゃなくて追加でアドオンしていくようなサービスが充実すればするほど利便性上がっていくからこのサービスがまた伸びていくとか、なんならログインとか決済するとかっていうのも我々にとってはもはや手間だったりするので、それがシームレスにいろいろ連携できて動けるとかっていうと本当にフィンテックの拡大する幅がすごい広がりますよね。

一宮:そうですね。VCの友達と言えばいいんですかね、このフィンテックをよく見てる仲間と議論をするんですけれども、今ちょっと前まで日本でD2Cってすごい流行ってたと思うんですよね。D2Cサービス。なんか金融がD2C化した究極のところってどこなのっていうのを考えるっていうのをよくしますね。そうすると今ってECとかで、D2Cで、簡単にクレカで登録しとけば頼んだら、今の後払いサービスとかだとお金を払わなくてもすぐ物が届くような世界になっているという状況だと思うんですけども、その世界が投資とか金融サービスに同じようなユーザー体験になったときに金融の提供の仕方といえばいいんですかね、この従来の当たり前というのがたぶんなくなるので、従来のプレイヤーが提供しなくても他の事業体の方がそこをデマンド側と言えばいいんですかね、ユーザーとの顧客接点を持つ企業がすごいそこを取っていくという可能性はあるんじゃないっていうような話は友達のVC仲間と盛り上がったりとかはしますね。

傍島:確かに。

一宮:そこは裏のインフラを提供してくれるようなBaaSっていうキーワードがあったと思うんですけども、そういうとこと組めば自分たちで何か数十億円、数百億円の投資をしなくても、そういうところを使えば自分たちの持っている顧客基盤っていうところもレバレッジしてもっと自分たちの売上を増やしたりとか、利益を増やしたりすることができるというのは自然な流れかもねと。そうなった時にそういうインフラをやる会社に投資するのもいいし、金融を組み込むことができそうな大企業にいってる事業体、SaaSの会社だったりとかコンシューマの会社。そういうアングルでの事業成長があるかどうかっていうのも見て、他のフィンテックだけじゃないんだけどフィンテックになり得るところに投資するっていうのもあるんじゃないかみたいな話も盛り上がりますね。

傍島:投資が盛り上がるはずですよね。投資めちゃめちゃ熱いですからね、今フィンテック投資が。マーケット全体でも。

一宮:そうですね。

文葉:グローバルだとメガディールも発生しているんですよね。フィンテック資金調達で。

一宮:そうですね。

文葉:1億ドル以上の大型調達案件みたいな。

グローバルFinTech投資環境の概観

一宮:そうですね。まさに次はそのお話をさせていただくところになるんですけれども、今の投資環境ですね。まずどのような形になっているかというところになるんですけれども、ここにグラフを見てぱっと見てわかってしまうと思うんですけれども、調達額フィンテックってすごい伸びているというところで、調達額だけではなくてお金が入ってきているかつエグジット市場でちゃんと回収っていうところも堅調にいっているというところで、今お金を集めている会社っていうのは急速に本当にアップラウンド、時価総額がガンガン上がっていってるというところで、やっぱり大型な調達というところが非常に目立っているというような状況となっております。

ここに書いてあるとおり、市場のQ3は1四半期だけでここに書いてあるような数十ビリオンなんで数兆円のお金をスタートアップが集めているというような状況になってて、IPOとかM&Aもすごい増えていっているという状況となっております。

ではこの中で特に伸びてるっていうのはぱっと見ると難しいんですけれども、全部かなり伸びているということになるんですけれども、ここに書いてある141ミリオン、十何兆円っていうところになるっていう規模感にはなっていて、2020年と比べて2021年ではかなり伸びていて、全体でも213パーセントという驚異的な伸びを見せてるんですけれども、特にさっきあった投資サービス、Wealth & Capital Marketsというってサブセグメントとのところがすごい顕著に伸びてるというのが去年の特徴でしたね。ここで見ると2018年とかはPaymentsが伸びてたりとかして、その後結構決済系のスタートアップの有名なところがM&Aされたりとか、*すごく資金を集めてるというニュースが出てたと思うんですけど。その次がWealth & Capital Marketsというところが特に。他ももちろんすごい堅調に伸びているんですけどそこが目立っているなというような状況になっております。

島:一宮さん、ちょっとさっきの数字をもう1回ちょっとおさらいして、もう1回見せてもらっていいですか。もう1枚前のところ。

一宮:はい。

傍島:ここは2020年に右下のところで45.2ビリオンなので、4兆5000億、5兆円くらい。

一宮:5兆円ぐらいですね。

傍島:それが2021年に141ビリオンなんで、15兆円とか。

一宮:3倍ぐらいになってる感じですね。

傍島:意味わかんないですね。15兆円のお金が動いているんですね。国家予算とかそんなレベルですね。

文葉:えー、どこにっていう感じですよね。すごいな。

一宮:そうですね。

傍島:伸び方がまた半端ないですね。2020年も決して低い数字じゃないですもんね、過去5年でいっても。

一宮:はい。

傍島:グラフで見てもそうですけど。

文葉:これだけ投資のお金が動いているっていうことは、どっかからどこかに流れてるんだと思うんですけど、お金が余ってるんですかね?投資家側は。

一宮:そうですね。おそらくフィンテックに限らず、何て言えばいいんですかね、プライベートテックマーケット、そういうところへの流入がそもそもすごい高かったというところがあるとは思うんですけれども、特にコロナで売り上げがすごい加速したような事業体にはやっぱりお金が集まっているというふうに思うので、そうなるともちろんフィンテックの投資サービスは株価がコロナ市場ですごい堅調だったので、そういうところで隣の人が儲かったから僕も儲かるんじゃないかなとする人は増えてたのではないかなというふうに思いますね。

文葉:非接触の決済サービスとかやっぱりコロナですごく上がりましたもんね。

傍島:確かに。伸びてますものね。これは投資家人も、普通のベンチャーキャピタルだけじゃなくて、なんか不動産マネージメントとかすごいお金を扱っている人が投資してる印象があるんですけど合ってます?

一宮:そうですね。もともとVC投資をやってない人たちの、もうちょっと後に話すんですけどちょっとそこが弱くはなってきてる傾向はあるんですけれども、直接VCのファンドに投資する人たちがもう直接レイターのラウンドの資金調達のラウンドに投資している人たちが増えてたっていうのもありますし、ヘッジファンド、もともと上場株の運用をやっているような方々だったりとか、アセットマネジメントの会社ですね。これはVCファンドに投資している人たちもいると思うんですけれども、彼らがチェックサイズが大きいのでそれで大きくなったっていう印象です。

傍島:そうですよね。さっきの文葉さんのどこからお金が来てるんでしょうねって。

文葉:群がっているんですね。儲かるとこにわあーっと。

傍島:すごいですね。

一宮:そうですね。メガラウンドに彼らが、次のスライドになるんですけれども、この100ミリオン超え、百十何億円以上の投資ラウンドが2021年だとかなり数百件とかあると。

傍島:ここ意味わかんないっすね。4倍ぐらいになってるんですかね。

ユニコーンがユニコーン金額を調達する

一宮:そうなんですよね。単純計算すると毎日どこかしら100億円以上調達してるという計算になってしまうんですけど。そうですね、特に投資サービスだったりとか、有名なブルーチップのフィンテック銘柄といえばいいんですかね、上場手前のそういうところへのお金がすごい入ってきたというところがあるのかなと思います。

Robinhoodとかちょっと問題を起こしたため、資金調達をしなきゃいけなくなったっていうのも一部あるんですけれども、2021年に数千億円、日本でいうどこかの製造業の会社がDebtで引く、例えば半導体の工場を作るために調達しましたとか公募増資でいろんな人からどこかの大企業を集めますっていうような金額ですよね。そういうような金額をスタートアップが集めたりとかしてるっていう状況なんですよね。それがもうユニークではなくて、Revolutが800ミリオン調達、チャレンジャーバンクですね、新しい銀行を作ろうとしてるようなスタートアップなんですが800ミリオン集めたりとか、stripeはユニコーンってよく言うんですけどユニコーンを調達するっていう感じですね、900ミリオン調達。

傍島:意味わかんないですよね(笑)。1千億円調達ですものね。

文葉:マネーゲームみたいになってる感じがありますけどね。

傍島:確かに。

文葉:前のスライドでWealth & Capital Marketsの伸びもすごく大きかったんですけど、ここに当てはまる会社ってどういうところがあるんですか。

一宮:そうですね。ここにあるようなRobinhood。あとはここにあるサービス、Webull、こういうスタートアップだったりとか、あとはこの発展系という意味ではこのスライドには載せてないんですけれども、パブリックっていうまさにこの左にあるソーシャルネットワーク掛けるモバイル証券会社をやってる会社がいらっしゃって、そういうような会社ですね。こういう投資サービス掛ける何かをやってる会社だったりとか、あとはRobinhood as a Serviceみたいなことをやっているような会社ですね。ロビンフッドを自分たちで作れるようにお客さんがAPIを呼んで、投資サービスを提供できるようなスタートアップとかそういうような会社になりますね。

文葉:なるほど。もうだから投資の垣根がどんどん下がっていって、より使う人が増えてさらにお金が入ってきてという感じなんですね。

一宮:そうですね。

文葉:ありがとうございます。質問もたくさん来ておりますが、ちょっと一旦お答えいただいてもよろしいですか。

一宮:はい。

パブリック市場とスタートアップ市場の違い

文葉:まず2022年のフィンテック企業への投資環境はどう変わってくると予想されますか。2021年はFinTechも含めて投資環境は非常に好調でしたが年明け以降は調整が入っておりHigh Growth Tech企業の場合は業績成長収益性などを証明していくフェーズになってくるかと想像しますというご質問なんですが。

一宮:そうですね。ちょっと次のスライドにも関係してくる話になるんですけれども、ご質問いただいたとおり、上場企業のパフォーマンスはフィンテックはあまり、フィンテックに限らずなんですけど、おっしゃるとおりHigh Growthの、いわゆる成長企業ですね、ここの株価のパフォーマンスは結構アンダーパフォームしてるっていうような状況です。現時点ではVCマーケットへの影響は限定的って書いてしまったんですけど、この1〜2週間でちょっと影響が出てきているっていう状況にはちょっとなってきてるっていうのが正直なところでして、上場する手前のスタートアップ、すでにここに先程例に挙げたような数千、数百億調達するようなスタートアップの時価総額の調整、パブリック側ではなく、上場してる側ではなくて、上場する手前のラウンドの人達に投資する人たちがちょっと交渉して値を下げに来ているっていうのは結構話が出てきているというような状況になっているというところですね。

一方でアーリーステージって言えばいいんですかね、まだ時価総額が非常に低いような会社、いわゆる本当に「スタートアップとお考えいただいたときにイメージするような会社、数人しかまだいなくてプロダクトを作ってみました、まだ作ってない、というようなステージの会社だとまだ時価総額の調整は大きくまだ来ていないのかなというふうに考えております。なのでやっぱりどうしても投資家ってリターンを生まないといけないので、より後のリターン、利幅が取れる期待値が低いと思うとやはり価格は調整されますし、利幅が取れると思えば全然価格を、プライスを払うというようなところが基本原則だと。それが今現れているのかなというふうに思っています。

レイターだとすぐ流動化されちゃうのである程度シビアに見なきゃいけないんですけれども、アーリーステージだとまだ需給バランス的にお金を投資しなきゃいけない、VCがいっぱいお金を集めちゃった人達がいらっしゃるので、そういう人たちが上場するとかM&Aというのは1年後とか2年後の話では大抵ではないので、ここから7年とか、5年から10年ぐらいを考えたときに今の時価総額より10倍とか、もっと今の会社は例えば価値が20億とか15億とか、もっと言えば50億ぐらいやればユニコーンになれば帳尻が合うよねといって正当化して投資するっていうのがまだアーリーステージの考え方なのかなっていうふうに思っています。まあお金もありますし。

傍島:面白い。パブリックと違うんですね。今日のウェビナーを聞いてフィンテック熱いぞって株を買ったら、結構やけどするってことですね、パブリックで(笑)。

文葉:そこから下降線になっていく感じの・・・(笑)。

一宮:そうですね。今、ちょっとボラタイルな状態になっているという感じの状況ですね。

文葉:市場全体が今ボラティリティちょっと大きいですもんね。

一宮:そうですね。ちょっと一日10%ガンと上がって、また下がってみたいな。そういうような市場になっていますね。なのでちょっと不安というのが今マーケットに、特にこういうハイベータ、ハイグロースみたいなところにはなっているのかなっていうふうに思いますね。

文葉:デイトレードするような方たちはすごい喜んで1日のボラティリティを楽しんでらっしゃるかもしれないですけど、もうフィンテックの未来、世界を共感して買っているとちょっとこんなはずじゃなかったのにっていうところに一回晒されちゃうかもしれないっていうのがありますよね。

一宮:そうですね。結構注目されているのは、ご質問にあったとおり業績相場になっていく可能性はもちろんあると思うので、この中で戻ってくる会社は戻ってくるし、戻ってこない会社は戻ってこないと思うんですけど、戻っていく会社がやっぱりこの次世代の金融セクターのリーダー銘柄になっていくというのもあるのかもしれないですね。アマゾンもテックバブルがはじけたときには、数字はちょっと忘れちゃったんですけど8割9割ぐらい株価が下がって、

文葉:そのまま持ち続けてたらものすごいことになってますからね。

宮:なので、こういうときにちゃんと業績が伸びていく会社がどうなのかって見ると、やっぱりフィンテックでどういうところがちゃんと成長して伸びているのかなっていうのが見えてくるというのもあるのかもしれないですね。

文葉:さきほどちらっとM&Aについてワードが出ましたけれども、ご質問の中にフィンテックのM&Aはどうなってるんでしょうか。大手金融機関によるM&Aはありますかという質問があったんですが、こちらはいかがでしょうか。

一宮:そうですね。M&Aはあるはあるというようなところですね。やっぱりIPOが目立ちがちではあるんですけど、ここに書いてあるとおり件数は一応伸びてはいるというようなところにはなりますね。やっぱり何て言えばいいんですかね、結構フィンテック企業、利益が出てない会社、フィンテック企業に限らずになるんですけれどもやっぱり買うとEPSが下がるというのがあったりするんですよね。なのであまりのれんが乗っかってしまうんだったりとか、そういう会社を買いづらい金融機関、特に大きくなってすごい前四半期ちょっとでも外すといろいろ怒られてしまう大企業さんっていらっしゃると思うんですよね。そういうところはやっぱり買いづらくなっているというのはちょっとあったりするのかなというふうには思います。

一方で買っているところは大型の、ちょっとダメになっちゃったものもあるんですけれども、有名なものだったら大型のVISAがPlaidを買収しようとした。APIの会社ですね。買収しようとしたりとかいろいろそうですね、一応買おうとしてる会社の案件も、お金は株価が上がったのを使って株価が下がってはきてるんですけど大企業はまだ全然オールタイムハイ、結構上の方の、一番高値から見るとまだちょっと下がったくらいの大企業って多いと思うんで、そういう人たちが結構見てたりはするのかなって思いますね。

文葉:ありがとうございます。質問がたくさん来ているので全部拾いきれなくなっちゃったらごめんなさいっていう感じなんですが、今Web3とかメタバースって話題、ワードもバズワードになってると思うんですけど、USの状況を見てWeb3盛り上がってますが、暗号通貨という切り口でフィンテックとも関わりがあると思ってます。Web3さらに伸びていきそうでしょうかっていうご質問がありましたが、いかがでしょうか。

一宮:そうですね。Web3とはというところがまだ定義が難しいところがあると思うんですけれども、

傍島:確かに。

一宮:やっぱりこのトレンドとしてこれまでのインターネットと言えばいいんですかね、このWeb2.0とよく言われているような大手テック企業、某大手ITが牛耳る仕組みと言えばいいんですかね、そういうところに対する反感はもちろん根強いのが特にアメリカはあると思うので、そういうWeb2.0のような会社が提供するサービスと同じようなユーザー体験を提供できて、裏がもっとちゃんとして、透明性があってかつみんなで所有できる。GoogleだったらGoogleの創業者が全部株を持っている状態ではなく、フェイスブック/メタですね、が全部持っている状態じゃなくて、みんなが利用して開発者が所有できるような仕組みが増え、こういう個人投資家がすごく増えてますし、エクイティを持つっていう持ち分を持つということに対する意識がやっぱり増えてきてる世界だと来てもおかしくないのかなというところはありますし、金融インフラってやっぱり例えばこういうブロックチェーンを使った金融インフラのところって、やっぱりお金がすごい必要になってくるのでこういうトークンを使ったお金を使って、いっぱいお金を集めて導入を増やすかってみたいなところは何か仮説としてありえるのかなというところですね。

文葉:事前に頂いてる質問でもNFTの実際の展開事例をお聞きしたいですとか、Slidoに入っているご質問でもメタバース掛ける金融の事例などあれば教えてくださいっていうことだったんですが、具体的な事例みたいなのってありますでしょうか。

一宮:そうですね。NFTの具体的な導入、具体的な事例。そうですね、多分今のように、なんて言えばいいんですかね、ほとんどのNFTっていうのはアートと言えばいいんですかね。

文葉:そうですよね。

一宮:アート投資に、すごいアート投資を本当にやってる人に言うと怒られるかもしれないんですけど、文化的な価値と供給を抑えてその価格形成をする、したものにみんな投資してるっていうのが今のほとんどのNFTだと思っていまして、アートと一緒で売れっ子がいっぱい増える時期ってたぶんあると思うんですよね。それでみんな投資をいっぱいして、でも生き残るのって、みんなが覚えている人ってたぶん非常に少ない。モネとバスキアとか、何人かに限られてくるんですよね。そうなっていく市場がNFTの一部にあるような気がしまして、それはまだ残るものあるし、残らないものもあるのかなというふうに思うので、もともとは絵画を飾ってスマホなんかなかった時代っていうのは物理的なものしかなかったので、今はもうデジタルものが一般化されてる。みんなたぶん30年前と比べるとスマホで何か画面を見てる時間がたぶん何万パーセントとか増えていると思うので、そういうところにやっぱり文化的価値が帰属するっていうのは、すごい自然な考えだと思いますし、それでNFTという技術を使って供給量を人工的に縮める、アートでもよくあると思うんですけどあんまり作品がないと価格がつくと思うので、そういう市場はNFTで今後残るものは全然あると思いますね。

傍島:確かにね。

一宮:あとはNFTはあくまで技術なので、何かユニークなものを作れるというデジタルですることができるというのが特徴なので、いろんな使い方ができるのかなというふうには思いますね。まだ実際メインストリームになったものっていうのは、たぶんみんなが熱量がうわーっと投資する部分が多分今のほとんどだと思うんですけど、アイデンティティーとかもそうですよね。唯一1つあるものを表すのであればNFTを使ったりとか、ドメイン名とかもそうですよね。ウェブサイトの名前とかをNFTで管理するっていうのもやってる人たちをいますし、自分の名前をNFTで取っておくとブロックチェーンなのでお金を簡単に動かせる仕組みなんですよね、NFTとブロックチェーンって。なのでそこが真のチャレンジャーバンクになるみたいな仮説を持っている人たちもいるんですよね。NFTのIDはウォレットにもなるので、それを自分しか鍵を持っていないので本当の自分の金庫になるし、みんながその名前を知ってるからその名前を伝えるだけで送金が反応するウォレットにも変更できるみたいな、今可能性がいっぱいいろいろ議論されているっていうのが今の状況じゃないのかなと思いますね。

傍島:確かにね。さっきオルタナア投資みたいな話も出てましたけどね。スタートアップのグローバルブレインさん、たしかRallyRDとか投資されてて、後でも事例が出てくると思うんですけど、そういう何か絵画とかユニークなものへとリアルなものに投資するっていう流れからNFTというとわりと自然な流れですよね。

文葉:そうですね。個人でクリエイターさんがどんどん増えてますから、そういうところが。

一宮:そうですね。

FinTech注⽬スタートアップ

傍島:来た、スタートアップ。

文葉:注目のスタートアップ。

一宮:まさに名前が挙がったので。ありがとうございます。まさにオルタナアセットの中のオルタナアセットの中に投資することができるサービスを提供しているラリー(Rally)っていう会社がアメリカにありまして、ニューヨークに本社があるんですけれどもショールームで自分が投資したものが見れて、見れるしショールームにあるものに自分が投資できるみたいなことが出来て、簡単なロビンフッド(Robinhood)みたいなアプリでポチポチって買えるというのが特徴ですね。やっぱり狙っているところとしてはロビンフッドが株とかを簡単に取引できるようにしたように、コインベース(Coinbase)もそうですね。コインベースは暗号資産を簡単に、日本だとビットフライヤーさんとかコインチェックさんが簡単に暗号資産を買えるようにしたように、今から伸びるだろうと彼らが思っているオルタナアセットを簡単に投資することができるというサービスを提供している会社になりますね。まさにトレンディーなもの、NFTも彼らは扱っているんですけれども、NFTをすごい高いものにみんな投資したくても投資ができないので1口1ドルとか2ドル。で、有名なやつを彼らが引っ張ってきて一般の人がそれに投資できるというようなサービスをアメリカで提供している会社になりますね。

右にあるサービスはスタートアップなるんですけど、コイフィン(koyfin)っていう会社で投資分析のサービスを提供している会社になります。やっぱりコロナになって金融機関の方々が家から働くことがすごい増えたというところもありますし、もともとこういう金融の分析のツールって非常に高いんですよね。なのであんまりセミプロの人たちがリーチしにくいというのが結構問題、課題があったんですけれども、彼らはこういうブルームバーグだったりとかS&Pが提供しているようなサービスと同様レベルの機能を提供してるんですけど、それを安価に利用できるというSaaSを提供している会社になりますね。

傍島:すごい。すごいですね。

一宮:考え方としてはやっぱり投資家が触る金融のデータって言えばいいんですかね、例えば債権が何年に切れる。債権の非常に細かいデータというのはあまり、ほとんどの投資家っていらないんですよね。特にセミプロの人たちって、例えば石油の先物のナントカの価格とかって多分ほとんどいらないですよね。でもプロは、ブルームバーグを使う本当の金融機関の人たちはそれを使うので、やっぱりそれが入ってるんですけど、ほとんどのユースケースではそれがいらないし、そこのデータを抜くと一般的なデータのところ、株価情報だったりとか財務情報だったりとか、アナリストのコンセンサス情報とかっていうのは結構安価にとれるんですよね。そういうところに絞ってUX/UIは一番ブルームバーグとかS&Pよりいいものを提供するっていうような。

文葉:へえー、知らなかった。

一宮:結構金融機関の方々が若手の人たちが家でブルームバーグ使うよりこっちを使った方が楽だから使ってるっていうとこで、無料で提供して流入するっていうのをやっている会社ですね。

文葉:私、すぐ使いたい、これ。

一宮:日本の株式も対応してるんで、すごい日本の方も利用しやすいかなというふうに思います。

傍島:すごい時代だ。

文葉:私が証券会社辞めたときに一番後悔したのが、ブルームバーグとかでS&Pが見れなくなっちゃう。証券会社の端末がないと見れなかったものが見れなくなるっていうのがすごい残念だったんで、これは興味あります。

一宮:あとは、この辺ちょっと金融の次の大きな流れの中でブロックチェーンとかを使った金融インフラが来るという話を、そういう仮説を持っているという話をさせていただいたと思うんですけれども、そこに関連するスタートアップになりますね。左はネオバンク、いわゆる銀行ですね。銀行ライセンスを持ってないような銀行になるんですけれども、そういう銀行サービスを裏はブロックチェーンのインフラを使って、表向きはこういうみんなが慣れたような、最近使いやすく使っているようなフィンテックのUX/UIを提供するっていうプロダクトをやっている会社になります。ZeFiっていう会社になりますけども、彼らがいわゆるレボリュート(Revolut)のブロックチェーン版を作ろうとしてる会社になります。

こういう会社が出てきてたりとか、あとはセキュリタイズ(SECURITIZE)って会社になるんですけど、こちらは銀行サービスではなくて証券。証券の仕組みをブロックチェーンを使って再構築しようとしているというような会社になりますね。こういうこれまでのインフラを少しずつブロックチェーンを使って入れ替えていく。入れ替えていってもともとあった弊害って言えばいいんですかね、例えば証券の受け渡しと株を渡してお金を動かすっていうのは時間がかかったりするんですよね。銀行もそうだと思うんですよね。一定の金額以下の送金だと送金コストがすごく高くなって手数料を取られちゃったりとか、そこの非効率性があると思うんですけど、左の会社のZeFiっていうのはそういう今出てきているステーブルコインっていうドルとか円をブロックチェーン上に表わして簡単に動かすようにできる仕組みになるんですけど、そういうのを使って手数料を、コストがほぼかからないような形にするという仕組みを簡単に扱えるようにするっていうサービスを提供している会社になります。

傍島:しかし勉強することが多いですね。ブロックチェーン、今日は何回出てきました?

文葉:あははは。

傍島:NFTもそうだし。NFT、Web3、まだまだ取り上げなきゃいけないテーマがたくさんありますね。

文葉:裾野広すぎますね。

傍島:うん、楽しいな。面白いですね。

文葉:注目スタートアップはこの2枚のスライドで大丈夫だったでしょうか。

一宮:そうですね。もっと紹介したいんですけれども、お時間も・・・

まとめ

文葉:そうなんですよ。質問も全然拾いきれなかった部分があって、ただお時間も迫っているので、ちょっと質問の中にも今後の日本の展望みたいなところも書いてあったんですが、一宮さんがアメリカで見ておられるフィンテックの流れとそれから日本がこれから起きそうな流れみたいなところをまとめて最後に一言。最後メッセージというか展望を語っていただいて今日はおしまいにしようかなと思うんですが、お願いできますでしょうか。

一宮:承知いたしました。そうですね、外れるとすごい恥ずかしいのであんまり凄いことを言うのは控えるんですけれども、やっぱり金融に限った話ではないんですけど、やっぱりユーザーが求めるものっていずれこう具現化されるというのが僕はあると思うんですよね。なので欲しいと思うとそれそのものが出るとみんなやっぱり買うんですよね。iPhoneとかもそうだったと思うんですけど。専門家がこんなの来ないでしょう、MicrosoftのCEOとかがこんなのもう終わりだみたいな。こんなの誰も買わないみたいな、世界は我々が考えたものになるみたいな大企業の人たちがすごい、元々のテックの人たちが言ってたのが覆されるというのが今後フィンテックでもあるのかなと思っているところでして、日本だとやっぱり規制がすごい強くて新しいものが生まれないだったりとか、新しい投資っていうのはあんまり日本人と親和性が高くないとか、そういうネガティブな意見を持っている人たちって非常に多いと思うんですけれども、やっぱり何らかの裏のエビデンスもやっぱりあると思っていて、例えば日本だとビットコインの取引高は一時期世界で一番高かった時期っていうのもあったと思いますし、そういう新しいものが結構好きだと思うんですよね、日本の方も。アメリカと引けも取らず。なのでそういうやっぱり求めているものが作られるとやっぱりみんなが使ってどうしてもやっぱりないとダメっていう状況がやっぱり金融でも少しずつ規制も変わってきてますし、そういうふうに変わりやすい環境になってきているのかなと思っているので、これから日本も欧米にあるような形まで追いつくまではやっぱり相当、数千億とかそういうお金がすぐ動くっていうのはないと思うんですけど、だんだんそうなっていくのは間違いないのかなと個人的には思っている次第ですね。

文葉:はい、ありがとうございます。もう本当にお時間いっぱいでギリギリになってしまったんですけれども、また話し足りなかったところはまた次回ということで一宮さんにまたお話を聞く機会があればいいなというふうに思っております。一宮さん、ありがとうございました。

一宮:ありがとうございます。

文葉:そして質問いただいた皆さんもありがとうございます。

今日のエキスパートピッチ第7回、以上で終了とさせていただきたいと思います。一宮さん、傍島さん本当にありがとうございました。

以上

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