01 Expert Pitch 29

CES®︎(Part1)


01 Expert Pitch 29

CES®︎(Part1)


2023.11.28 TUE 12:00-13:00
Yasuo Kawabata, President, aKtivevision Ltd.
世界で最もパワフルなテックイベントの一つになったCES®。毎年1月に米国ラスベガスにて開催され、2023年は11万5000人以上の人たちが世界中から集まりました。2024年も13万5000人以上が来場すると予想され、世界中が大注目しているビッグイベントです。 今回の無料ウェビナーでは、CES®に10年以上参加し、CES®を熟知したアクティブビジョン株式会社 代表取締役 川端 康夫氏をお迎えして、2ヶ月連続で「CES®の歩き方 〜初級編〜(Part1)」、「CES®2024の見どころ(Part2)」について、詳しく解説していただきます。

▼ こんな方にオススメ

  • CESに参加予定の方
  • 最先端のスタートアップイベントに興味がある方
  • 世界における最新の取組み状況と未来を知りたい方

▼ 登壇者
アクティブビジョン株式会社 代表取締役 川端 康夫氏
1992年電通に入社。 長らく営業部門にて電器メーカーや通信系の企業、NGO/ NPO等を担当。その後KDDIへ出向し、 新規事業立ち上げやベンチャー投資・育成に関わる。 2013年には英国のタクシーサービス企業Hailo(ヘイロー 現・myTaxi)へ、 KDDIオープンイノベーションファンドからの投資を担当すると ともに日本法人のCOOとして国内の事業を立上げた。 KDDIにて5年間余り勤務した後に独立し、 2017年にアクティブビジョン株式会社を設立。大企業とスタートアップ双方の事業開発のサポートを行う。
近年は、フレンチテックを中心とした欧州スタートアップの日本進出(インバウンド)とともに、日本のスタートアップのアフリカ進出(アウトバウンド)を重点的にサポートしている。

小川:皆様、こんにちは。お待たせいたしました。本日はご参加いただきまして、誠にありがとうございます。それでは、12時になりましたので、01 Expert Pitch第29回を始めてまいります。「シリコンバレー発!世界のエキスパートが最新情報を日本語で解説!」ということで、本日は『CES®︎の歩き方~初級編~』をお送りいたします。

さて、今回はアクティブビジョン株式会社 代表取締役 川端 康夫さんをエキスパートとしてお迎えしております。川端さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

川端:はい、よろしくお願いします。

小川:そして、本イベントの主催者でありますTomorrow Access, Founder & CEO 傍島さん、本日もよろしくお願いいたします。

傍島:よろしくお願いします。

小川:そして、私は本日ナビゲーターを務めてまいります、フリーアナウンサーの小川りかこと申します。どうぞよろしくお願いいたします。

それでは早速ですが傍島さん、この01 Expert Pitchの狙いを少しお話いただけますでしょうか。

01 Expert Pitchとは?

傍島:はい。あらためまして、Tomorrow Accessの傍島と申します。よろしくお願いいたします。Tomorrow Accessという会社はシリコンバレーを拠点にしたコンサルティング会社になります。この01 Expert pitchは今回で29回目ということで、昨年大人気だった川端さんをお迎えして今回もCES®︎の話題が提供ができるということですが、狙いは3つございますので、画面でシェアしたいと思います。

まず1つ目は、日本とアメリカの情報格差の解消ということです。日本の企業の方からは、よく「シリコンバレーはどうなっているのか」「アメリカはどうなっているのか」、最近ですとOpenAIという会社が非常に話題になったりしていましたが、どうなっていたのかといった話がたくさんきます。そういった声に迅速にお答えをして、日本の方に情報をきちんとお伝えして、日本とアメリカの情報格差を埋めたいというのが1つ目の狙いです。

2つ目は、正しい情報をお届けしたいということです。いろいろな日本語のニュースが日本に届いていると思いますが、なかなか現地で伝わっている温度感と違うなと感じることがあります。ですから、今回ご登壇いただいている川端さんのように業界のエキスパートの方にきちんと解説をしていただいて、正確な情報をお届けしたいというのが2つ目の狙いです。

3つ目は、日本語での解説ということです。なかなか英語の解説やニュースを見るのも大変ですので、きちんと日本語で解説をしていこうということで、01 Expert Pitchを運営しております。今回も200名近いご登録をいただいて、川端さんは大人気というのが非常に伝わってきます。楽しく進めていきたいと思いますので、川端さん、どうぞよろしくお願いいたします。

小川:傍島さん、ありがとうございます。さて、本日のイベントは皆様からのご質問を随時受け付けて進行を進めてまいります。ご参加の皆様、ぜひ川端さんにご質問のある方は、Zoom画面の下にございますQ&Aのボタンからご質問をお寄せください。随時、私のほうでご紹介してまいりますので、どうぞ皆様よろしくお願いいたします。

さあ、それではまずは川端さんから、スライドを使って簡単に自己紹介から始めていただけますでしょうか。

川端:はい、ありがとうございます。皆様、こんにちは。早速ですけれども、スライドを使いまして皆様に今日のテーマのお話をさせていただきたいと思います。昨年に引き続き、『CES®︎の歩き方』ということで今回は2回です。来月末にももう1度、Part2をさせていただくことになっています。今回は初級編ということで、昨年は1回だけでしたので、どういう方にどういう情報を伝えようかなというのを非常に悩んだところがありましたのですが、今回は本当に初級編ということですので、何度も足を運んでいらっしゃる方は、「知っているよ、全部そんなこと」という内容ばかりかもしれませんけれども、お付き合いをいただければと思います。それから、先ほど小川さんからもありましたが、Q&Aあるいは第2回Part2へのご希望などもどんどんお寄せいただければ、今回お答えしきれなくても、次回Part2のほうで反映できるものは反映していきたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。

小川:はい、お願いします。

川端 康夫氏プロフィール

川端:自己紹介です。川端康夫と申しまして、アクティブビジョンという会社をしておりますが、ほとんど今は実際にほかのスタートアップ企業の取締役として、特にアフリカでの事業開発にかなり注力をしています。どちらかと言いますと、そういった私自身が新規事業に手掛ける、そういう中で得た知見などをある種コンサルティングとしてほかの会社様にもご提供するかたちで、どちらかと言うと自分が新規事業をどんどんつくっていくところに最近は主力を置いております。

実際には、既存の企業もそうですし、スタートアップについては私自身がメンバーでしたり、あるいは最近は自治体さんの地方創生その他に絡むところ、あるいはイノベーションといったところのお手伝いもさせていただいています。

ウェビナー参加者属性

傍島:川端さん、今日はもうすでに100人以上の方がご覧になっていただいていますので、せっかくですのでCES®︎に関してのアンケートをしてみたいと思いますので、少しお時間いただいてもよろしいですか。

川端:素晴らしいですね。ぜひぜひ。

傍島:今、画面のほうに皆さん出ていますか。

小川:はい、出ております。

傍島:3問質問がありますので、小川さん、読み上げていただいてもよろしいですか。

小川:はい。CES®︎についてです。1問目が、これまでCES🄬に参加したことがある、はい/いいえ。2問目が、CES®︎2024に参加しますという方、はい/いいえ。そして、CES®︎2024に参加予定の方、初めてのご参加でしょうかというご質問です。皆様、ぜひこちらの3問にお答えいただければと思います。

傍島:はい。あと10秒ぐらいお待ちして、皆さんの状況をお伺いしたいなと思います。

小川:確かに。こちらをお聞きしてからのほうが、川端さんもきっとお話されやすいですよね。

傍島:そうですよね。では、そろそろ集まりましたので、投票を終了します。

小川:はい。

傍島:今、画面のほうに出ていますでしょうか。

川端:あー、やはり。

傍島:小川さんから結果を読み上げていただいてもよろしいですか。

小川:はい、読み上げますね。これまでCES®︎に参加したことがあるという方は17%、そして、いいえという方が83%ということで、圧倒的に参加されたことがない方が多いようですね。そして、CES®︎2024に参加しますという方、やはり皆様多いです、91%いらっしゃいます。そして3番目ですね、CES®︎2024に参加予定の方、初めてのご参加でしょうかということで、78%の方が初めてということですので、川端さん、これはやはり初級編をおこなってよかったですね。おこなってと言いますか、今からですけれども。(笑)

川端:そうですね。まさに考えていた通りのオーディエンスの方の属性かなということで、今、拝見しておりました。あとでも触れますが、CES®︎というのはもう長く長く歴史があるのですが、どんどん対象としているテーマが広くなってきていますので、どんどん新しい方が参加しています。何年か前にも同じようなセミナーをさせていただいたときにも、ほとんどの方が初参加ということで同じような結果でしたので、少しびっくりしましたが、考えてみれば、CES🄬がどんどん新しい展示、新しいジャンルに広がっているということからすると、当たり前と言えば当たり前かなという結果ではありますよね。

小川:分かりました。では、引き続きお願いいたします。

CES®︎2024実施概要

川端:はい。では、早速、CES®︎のお話を進めさせていただきたいと思います。まず、2024年の実施概要を簡単にまとめてみました。それから、過去どうだったかということも少しカッコ内に入っています。左側のブルーのバックに白抜きの数字、これはCES®︎のホームページから抜き出してきたものです。まず、会期は1月9日~12日の4日間行われます。去年から4日間に復活しました。その前はコロナで3日間に短縮されたり、オンライン開催だけだったりということがありました。場所についてはもうご存じの通りラスベガスですが、LVCCと呼ばれたりします。ラスベガスコンベンションセンターです。このラスベガスコンベンションセンターが中心ですけれども、後ほどお出ししますが、結構いろいろなエリアに散らばっています。そして、出展社数は、これは左の下のほうにありますけれども、3,500社ぐらいが今年見込まれるということで公式サイトに発表されています。過去のデータを見ると、実はコロナ直前の2020年開催が4,400社でした。それから考えると、それよりはまだ回復しきっていないというところになるかもしれません。ただ、去年の3,200社よりは増えているということになると思います。そして、来場者数は13万人以上が見込まれていますよということで、これは左側にもある通りです。やはり2020年が約17万人という発表でしたので、そこには少し届いていないかなというところですけれども、昨年の11,5万人という発表がありましたので、それよりはやはり来場者が増えているということで、どんどん回復してきているというところかと思います。

小川:そうですね。

なぜCES®︎に行きますか?目的が大事

川端:それで、今回8割前後の方が初めてだということでありますけれども、「なぜCES®︎に行きますか?」というところ、これが案外ぼんやりしてしまっていると、広い会場の中でウロウロしてしまって、時間がなかなかうまく使えないということになってしまうかなと思いますので、まずは何が目的なのかなというのを、当たり前だと思うかもしれませんけれども、あらためてもう1度自分の中で確認していただければなと思います。民間企業の方ですと、例えばビジネスパートナーを見つけるというようなことかもしれません。投資家やスタートアップに関わっていらっしゃる方ですと、そういう投資先の候補を見つけるなど、そういうようなことかもしれません。あるいは、今回の参加者のリストをあらかじめ見せていただいたのですが、行政やそういった公的団体の方も結構今日ご参加になっているかと思います。そういう方は、ひょっとするとほかの国あるいはほかの都市が例えばスタートアップ、イノベーションということについてどのように取り組んでいるのかということを調べようということで参加される方もいるかもしれません。そういった目的をはっきりさせると、どこを見ればいいのかなというのがはっきりしてくるということだと思いますので、まずここのところをはっきりとお考えいただくといいのかなと思っています。

と言ったからには、自分は何なのだろうとあらためて考えてみますと、私の場合は「ここでしか会えない人と会う」ということが案外目的だったりするかなと思います。それこそ傍島さんとリアルに顔を合わせるのはCES®︎のときぐらいということもあります。

傍島・小川:(笑)

川端:また、結構いろいろとスタートアップの方もそうですし、出展社もそうですし、あとは来場者、いらっしゃっている方、そういった方との久しぶりに会っての情報交換というようなことも私にとってはCES®︎に行く非常に大きな目的の1つです。それだけではありませんけれども、大きな目的の1つになっているかなというところです。ということで、目的をはっきりさせていただくというところが、まず一番最初にポイントとして大事かなと思います。

傍島:これは大事ですよね。本当に1日10km以上歩く方がほとんどだと思います。

小川:すごいですね。

傍島:1日歩いてへとへとになって、あとで「あれ、何だっけ。良いスタートアップいたかな」「何を見たかな」となってしまうことが多々ありますので、本当にね、何をしに行くのかというのは、当たり前のようですけれども、すごく大事ですよね。これは本当によく分かります。

川端:本当にそうですよね。ちなみに、東京ドーム4個分ぐらいの総面積の展示だそうです。

小川:すごい!

川端:それを考えていただいても相当な広さだと思いますので、むやみに動いていたら、ただ疲れてよく分からなくなってしまうと思います。

傍島:本当ですよね。

川端:では、次にいきまして、「そもそもCES®︎って何?」というお話を少ししておこうと思います。これを踏まえていただくと、そもそもCES®︎が何で成り立ってきて、どう発展しているかということが分かります。そうすると、どこを見ればいいのかというのがもう少し具体的に考えられるかなというところで。これはもともとはConsumer Electronics Showと言われている、それを短縮してCES®︎と言われてきたものです。つまりは、コンシューマ・エレクトロニクス、つまり日本で言いますと家電ショーだったわけです。もっと言いますと、家電の展示会で、特に全米のバイヤーさんがここに来て、それで商談会をメーカーさんとするという場でした。こういった家電商談会というおおもとの色合いと言いますか、始まりがありますので、やはり今でもその影響は色濃く残っているかなと思います。

当時の中心は、まさに先ほどのLVCCと言われたラスベガスコンベンションセンターのCentral Hall、ここに出ているところが中核だったわけです。そこにはパナソニックがいたり、LGやサムソンが入ってきたり、ソニーがいたりというところでした。もちろん今でも今申し上げた4社はそこにいるのですけれども、だんだんそこが本当に中心なのかなというふうに変わってきているわけです。というのは、このスライドの下のほうにありますけれども、いわゆるITの世界のことがいろいろ出てきていたり、あるいはNorth HallやWestのほうに、最近になってEVといった車関係が非常に増えてきています。どちらかと言いますと、車中心の展示会になってしまっているのではないかなというぐらい、特に大手の企業の出展というのは車関係がとても多くなりました。今年はLVCC Centralのソニーの隣にはソニーホンダも入るようですし、そういうことでとても車の展示会という色合いが最近になって強くなっています。

もう1つは、今回それを目的にいらっしゃる方も多いと思いますが、スタートアップです。Eureka Park、昔のSands Expoと言って、今はVenetian Expoという、少しLVCCから離れた会場になりますけれども、そちらにあるスタートアップの展示、そういうことがどんどん付け加わってきています。そういう意味では、言葉が少し良くないかもしれませんが、雑多な展示会になってきているなというのが私の印象です。

ちなみに、私はおそらく最初に行ったのは2003年か2004年ぐらいが最初だと思いますので、もうそろそろ20年ぐらい行っています。

小川:すごい!

川端:背景になっている写真は2008年のソニーのブースです。少し消えかかっていますが、BRAVIAというのが上のほうに少し見えていますが。

小川:はい、見えます。

川端:これはBRAVIAの最初のお披露目の頃だったのではないかと思います。当時はいわゆる薄型テレビと言いました。今は当たり前で薄型テレビとは誰も言いませんけれども、液晶やプラズマというようなことでテレビがかなり主戦場だった時期もありました。ということで、かなりCES🄬はどんどん変わってきています。

そして今、「CES®︎はもうConsumer Electronics Showの略称ではない」というのが主催者の公式見解です。ですから、Consumer Electronics Showという言い方はもう間違いです。今は「CES®︎はCES®︎だ」ということです。つまり、「もうConsumer Electronicsだけではないよ」ということがそこに込められている意味だと思います。そういう点でも、先ほどお話した「自分はどこを見るのか」「何をしに行くのか」という最初の目的のところをあらためて考えないと、なんだかよく分からないうちに終わってしまうというのが非常に危険なところということで、あらためてそこのところをはっきりさせましょう、ということです。

小川:目的を皆さんはっきりと。

傍島:そうですね。雑多という言い方をされましたけれども、ガラクタ展のようなところも若干あります。本当にいろいろなものがあるというのに加えて、あと、自動車ショーのようなところも色濃いのですが、去年ぐらいから「空飛ぶタクシー」、自動車が空を飛びますよというような世界観も出てきています。2030年2040年に向けてこんな世界観になるよというような、そんな世界も結構多いですよね。

川端:本当にそうですよね。去年おととしぐらいでしょうか、ヒュンダイなどもそうですが、いわゆる「モビリティ」という言い方、車だけではなくて、そういう空を飛ぶようなものも含めてというようなことで「モビリティ」という言い方をするようになったのもここ数年かなと思います。そういうのもどんどん出てきていますよね。

小川:皆様、ご質問も受け付けておりますので、ご質問があるという方は、ぜひQ&Aボタンからお寄せください。お待ちしております。川端さん、すみません、よろしくお願いいたします。

ポイントは時間の有効活用

川端:小川さん、ありがとうございます。どんどん本当にQ&A、ご質問をお願いします。とにかくポイントは「時間を最大限有効活用しましょう」ということです。とにかく今できることは先にやっておく、例えば現地に着いてからでも実際にホールがオープンしている間に行うのではなくて、その前の時間でできることはその時間で行うということで、とにかくホールが開いている間の時間をうまく使うというのが大きなポイントになります。そういうことで今日は初級編として、「こういうことをしておいたほうがいいですよ」というのをいくつかお伝えしようと思います。

まず、大まかなスケジュール表をつくってみるといいのではないかなというのがこちらの提案です。1つは、まず時差を意識しましょうということです。海外に慣れていらっしゃらない方あるいは海外に行ってはいるのだけれども、いつも時差に悩んでしまうという方は、やはり時差も意識してプランニングするといいと思います。時差は「日本-17時間」です。こう言われるとなんだかよく分からないのですが、これは日本の時間に7時間足して1日前と考えると簡単に計算できるかなと思います。ということで、今、傍島さんのところは夜の7時過ぎという、そんな感じですよね?

傍島:そうですね。7を足していただいた前の日です。(笑)

川端:ですよね。昨日の夜の7時ぐらいというのが今の西海岸の時間ですよね。

傍島:そうですね。

川端:ということです。図の左側のほうに「現地」「日本」というところに数字が書いてあるのですが、これが24時間表示にしたときの時間です。ですから、現地の朝8時は日本時間の深夜の1時ということになります。そういうことでだいたいこんな時間ということになりますが、これを現地で6つの時間帯、「A」に書いてある6つの時間帯に分けて考えるといいのではないでしょうかというのが1つ提案です。食事の時間も含まれています。「朝食」「午前」「ランチ」「午後」「夕食」。そして、「After D」と書いてあるのはAfter Dinner、つまり夕食後です。夕食後と書けばよかったのですが、ここだけなぜかアルファベットになってしまいました。

小川:(笑)

川端:夕食後ということで、この6つの時間、これをうまく使うといいのではないかと思っています。午前や午後と書いてあるところはホールを見るのが中心になると思いますが、例えば人に会いましょう、少し会って話しましょうというときには、午前や午後の時間に入れるのもいいのですが、場合によっては朝食も含めて、普通はランチや夕食が多いと思いますが、そこをうまく使ってお会いするということになるととても有効に時間を使えるのではないかなということで、この6つに分けるのを1つご提案としてここで示させていただきました。

傍島:これはいいですね。コーヒーミーティングは大事ですよね。

川端:コーヒーミーティングは大事ですよね。

傍島:朝、朝食をとりながらキャッチアップするのはすごく大事ですよね。この「A」「B」「C」は分かりやすいですね。

川端:ありがとうございます。私も結構、これ以外にも例えば午後でも真ん中あたりで少しコーヒーブレイクを入れたときに誰かと会うといったことを実際に私もよくしています。あと、もう1つ、こういう時代になりましたので、日本とどうしてもオンライン会議をしなければいけない人も出てくるのではないかなと思います。そのときに先ほどの時差のところを見ていただくと、日本の時間でオフィスが動いている時間は、現地時間で言うと夕方以降の時間になります。現地の夕方5時が日本の朝の10時ということで、現地の夕方~夜、深夜にかけてが日本が稼働している時間になりますのので、何か日本とのミーティングというときには、ここの時間帯、この「A」のところで言いますと、夕食やAfter Dinnerの時間帯を活用することになると思います。これも、例えば夕食でどなたかと会ってお話をすることを決めているのであれば、実際に日本との会議はもう少し深い時間、日本で言うと午後遅めの時間にしてもらうと、夕食の時間にかからずにゆっくり話ができるのではないかなということですね。そういうことで、日本との会議の時間もうまく調整していただくといいのではないかなと思っています。

最終日の展示会場は要注意

川端:あともう1つ、会期が9日~12日までの4日間というのは申し上げていたのですが、実際にホールが開くのは原則朝の9時から夕方の6時までです。ただし、初日のオープンは朝10時からであるのと、一番気を付けなくてはいけないのは最終日です。最終日は、まずオフィシャルにもう4時でホールは閉まりますが、実際のところは、結構午後になるとみんな片付けを始めたり、気が早い人はもう12日は全然いなかったりします。

小川:(笑)

川端:本当に。

傍島:これは大事ですよね。騙されます。最後の日は人がいないですものね。

川端:ね。

小川:日本ではあまり考えられないですけれども。(笑)

川端:はい。もうこれは海外展示会あるあるですが、日本では最終日に皆さん来るのですよね。最終日に来て、夕方に見て直帰しますと言って帰るというのがわりとよくあるパターンでしたが、それをしようとすると何もないということになりかねません。(笑)ということで、12日は本当に、午前中はまだもう少しいいかもしれませんが、いずれにしてもあまり期待しないようにしてください。見るべきものはとにかく最初の3日間で終わらせておくべきだと思いますので、そこもご注意ください。

視聴者からのご質問:ホテルの朝食事情

小川:はい、ありがとうございます。では、ご質問をいただいております。皆様ありがとうございます。では、まず1つ目です。「展示会とは関係ないのですが、現地の朝食事情を教えてほしいです。ホテル手配にしても朝食がないケースが多いので、一緒に行くお客様にもどのようにご案内しようか模索中です」ということです。川端さん、現地の朝食事情を教えていただけますでしょうか。

川端:はい。実はこの件は、1回スライドをつくったのですが、次回に回そうかなと思っていたところでした。(笑)

小川:そうだったのですね。

川端:これはまた次回にでも少し話しますけれども、簡単に触れると、私がよくやる手ですけれども、ホテルの近くにCVSという大きなドラッグストア兼コンビニのようなものがあったりします。もしそういうところが近ければ、私は結構そこでフルーツやサンドイッチのようなものは買えますので、そういったものを部屋に持ち込んで、それで簡単に朝はそれを食べて済ませるというようなことをすることもありました。これについては、もし時間があればPart2のほうでさせていただければなと思いますが、おっしゃる通り、食事は悩ましいところだと思います。例えば、昼もすごく大変ですよね。あまり選択肢がないですし、高いですし、座れないしといったところでお昼をどうするかというところも考えどころだと思います。夕食はまだいいのですが、朝と昼は本当によく考えておいたほうがいいなというのはあります。まさに良いご質問をいただいてありがとうございます。

小川:なるほど。ちょうど「効率の良い朝食のとり方を教えてください」というご質問も来ていましたので、それはでは次回のときに詳しくぜひ。

川端:そうですね。このお話がありましたので、食事の件はPart2で触れたいと思います。

傍島:お願いします。(笑)

視聴者からのご質問:会場への入場チケット(バッジ受け取り)

小川:分かりました。ぜひ皆様、Part2もご覧いただければと思います。では、もう1つだけご質問させていただきます。「初歩的な質問ですが、入場申し込みは済ませましたが、チケットのようなものを印刷する形式ではなさそうで、QRコードのようなものが表示されるだけでした。このQRコードをエントランスで見せれば入場できるのでしょうか。会場は複数に分かれているようですが、入場方法はどこも同じでしょうか」というご質問です。

川端:これについては、例年と同じであれば、まず一番最初にRegistrationという登録を済ませないといけないと思います。そのときにこのQRコードを提示します。そうすると、今年も同じではないかと思いますけれども、いわゆる紙のと言いますか、首からぶら下げるバッジ、それを印刷してくれます。それを1度もらってしまえば、基本的にどこの会場に入るときにも同じように入場ができるはずです。有料のカンファレンスなどはまた別になると思いますけれども、それでなければ同じものになると思います。これについても次回触れようかなと思っていましたが、通常ですと到着する空港、ラスベガスの空港などにもこういったRegistrationの場所があります。それからRegistrationは事前にしておかないと、現地では確か2年前は場所が限られていたと思います。これについても次回触れたいと思います。

小川:分かりました。ありがとうございます。

傍島:川端さん、先ほどのQRコードと、おそらく身分証明書が必要ですので、日本の方はパスポートがいいと思います。パスポートとメールで来たQRコードをセットで出すとバッジをもらえます。これを到着した空港やいろいろなホテルなどいろいろな受け取り場所がありますので、そこで効率よく事前に受け取っておくことが大事かなと思います。

川端:そうですね。主催者のホームページに、どこにバッジの受け取りのロケーションがあるかというのは記載されるようになると思います。そこをチェックされて、例えばお泊りのホテルの中にそれがあるのであれば、そこに行くのが一番簡単だと思います。それから、近くのホテルでそういった場所があるのでしたら、そこまで行くという手もあると思います。これも当日、1月9日始まってからその手続きをしているとそれだけで時間を取られてしまいますので、なるべく早めにしたほうがいいと思います。私がいつも行うのは、だいたい空港に登録場所がありますので、空港に着いたらもうそこで登録してバッジを引き換えてしまうというのがいつものパターンになっています。

小川:ありがとうございます。では、ぜひ川端さんの場合のスケジュールを教えていただけますでしょうか。

川端:はい。では、簡単に、先ほどお見せしましたスライドにあったものを私なりに埋めてみたらこうなりましたということです。もちろんまだ完全にこれで確定というわけではありません。私の場合は、1月7日の深夜に着いて、もう11日の深夜と言いますか、12日の早朝と言いますか、そこではもう現地を発ってしまいますので、12日は私は使えないのですね。ですから、9日~11日までが勝負ということがあります。食事の時間帯にどなたと会って、どんな話をするかというのはまだ全然決まっていないので、ここは空欄になっていますが、あとは大まかに「ここのタイミングではEureka Parkに行こうかな」「このタイミングではTech EastのCentral Hallに行こうかな」と、そういったことをざっと考えてあるということですね。また、せっかく行きますので、1月9日の下のところに「”O”?」と書いてありますが、久しぶりに「”O”」などの何かショーを見たいなというようなことを書いてあるという。

小川:いいですね。(笑)

川端:これもやはりラスベガスならではのことですので、そういうことを考えているということですね。夜ですから、ここをプラベートで使っても許されるだろうということで、翌日はセミナー準備をしていると思いますけれども、そのような感じになっているということです。これはあくまでご参考です。

小川:はい、ありがとうございます。

川端:では、どんどん次に行きます。

小川:はい、お願いします。

現地での通信・情報収集準備

川端:あともう1つ、現地での通信です。情報収集のためには、この時代どうしても通信が必要になると考えていいと思います。それについてどのように準備しておこうかという話をここに書いてあります。事前に準備しておくこと、主催者のページに書いてあるようなことは事前読んでおくということはとても大事ですけれども、現場に行って、何が起きているかというリアルタイムの情報収集も結構大事だなと思っています。下のほうに書いてありますが、いわゆるTwitter、最近で言うXですね、こちらのほうで結構みんなつぶやいてくれます。「こんなことが始まっているよ」「今、ここは席があまり埋まっていないからいいよ」など、そういうことを書いてくれる人がいます。ですから、そういったものも見ながら、大まかな予定は立てつつも、機動的に現地での情報収集をしていただくと良いのかなと思っています。

よくあるのは、いわゆるモバイルルーターを借りていくという話は結構あると思いますが、ご存じの通り、会場はとにかくWi-Fiを使う人、それから出展社のWi-Fiも含めて飛びまくっています。そういう状況の中で案外安定してWi-Fiを使うのは結構大変かなというところがありますので、個人的には現地のSIMカードを買ってもいいのですが、それはそれで面倒くさいので、最近の端末、特にiPhoneをお使いの方は多いと思いますけれども、それであればeSIMが使えます。このeSIMを使いますと、いわゆるWi-Fiではなくて、現地のいわゆる携帯の回線を直接つかまえて、それで通信ができますので、これをお勧めしたいところですが、ただ、これは慣れないとやはり分からない、どう設定していいかわからないということが出てくると思います。ですから、1つお勧めなのは、日本で先に練習しておいたらどうでしょうか。つまり、日本の旅行者向けにもこのeSIMは提供されています。ということは、別に日本人の私たちがそれを買って使ってみることもできるのです。右のほうにスクリーンショットを撮ってありますが、eSIMデータベース、eSIM DBというサイトがありまして、そこに行くといろいろなプランが出ています。その中で練習にいいような、大して高くない、その代わり使えるデータ量はあまり多くないというものを1つ買ってみて、それでご自身の端末できちんと使えるかどうかというのを、これももう12月のうちに試してみて、これでうまくいくなとなったら、これのアメリカのeSIMを買っておくということをしておくと、もう本当に事前に準備しておけば、飛行機がアメリカに着いた瞬間から使えるということになるので、非常に便利かなと思います。これはぜひトライしてみてください。

では、次に行っていいでしょうか。

小川・傍島:はい、お願いします。

現地での移動計画

川端:もう1つ、これも事前に考えておきたいのは現地での移動です。先ほど申し上げたように、東京ドーム4個分ぐらいの広さというのが、右の図にあるように、大きく言いますとTech East、Tech West、Tech Southとあります。Tech Southに行かれる方はあまりいないと思います。こちらはどちらかと言いますと、メディアの関係の方などですので、私もあまりこのTech Southについてはざっと見たぐらいできっちり見たことはありません。ですから、多くの方がこのTech EastとTech Westに行かれると思います。ですが、このEastとWestだけでも相当な広さです。先ほど少しGoogleマップで調べてみたのですが、Tech EastからTech Westに行くのに歩いても30分、モノレールやバスを使っても30分かかると出てきます。(笑)会期中は、このシャトルバスでTEと書いてある、Tech ExpressというバスがこのTech EastとTech Westの間を走ってくれますが、これがまず、本数はあるのですが、とにかく混雑しているし渋滞しているしということで30分で済まなかったりもします。ということで、とにかくなるべくTech EastにいるときにはなるべくTech Eastの中で済ませる、それから、Tech WestにいるときにはTech Westの中で済ませるというように移動をなるべく少なくする、EastとWestの間を行ったり来たりするだけで1時間は十分経ってしまいますので、そういったところについては事前に先ほどのスケジュール表できちんと考えておかれるといいと思います。これがまず1つです。

それから、UberやLyftなど、そういったものを使われる方も、先にアプリをきちんと入れて、アカウントも登録して使える状態にして、現地に行って焦ることのないようにしていただくといいのかなと思います。

ちなみに、Tech Eastがいわゆる家電や自動車、そういったものが集中して展示されている場所になります。Tech WestがEureka Parkです。とても有名になったEureka ParkがあるVenetian Expoを中心にさまざまなスタートアップ系の展示はTech Westのほうにあります。ですので、皆様の目的に応じて、WestとEastのどちらに行くのか、あるいはどちらが主な目的になるのかというところをよくご覧になっておくといいのかなというのがあります。

もう1つは、LOOPです。LOOPというのは、例のイーロン・マスクさんがトンネルの会社をつくって、穴を掘って、そこにテスラを走らせる、いわゆる自動車の地下鉄のようなものですが、これも面白いので1度試しに乗ってみられるといいかなと思います。この図で言いますと、赤字でLと書いてあるところですね。そういう意味ではLVCCのCentralからWestのほうに行くときにはLOOPを使われると便利かなと思います。

もう1つは、モノレールですね。モノレールは、前は本当に券売機でチケットを買っていたのですが、今はほとんどなくなってしまって、QRコードを読んでそこから買うことになっています。これはオンラインで買えますので、先に買っておくほうがこれも良いかなと思います。その場でQRコードを読み取って内容を入れてどうのとしていると大変ですし、実際に私もありましたが、そのときに限ってサイトが落ちていたりして、すぐにチケットが手元に来ないということもあったりしますので、これも事前に準備しておかれるとよいと思います。1日券、2日券、3日券など、そういうものもありますので、ご自身の予定に合わせてモノレールを使う方は買っておくとよいかなと思います。

傍島:いいですね。川端さん、この地図は私も最初は何回見ても覚えられなくて、イメージが湧かなかったのですよね。

川端:はい。(笑)

傍島:私のイメージを今日お伝えしたいなと思いますが、今あったTech Southにはあまり行かないという前提で、このTech West、真ん中の緑のところと、右上のTech East、ブルーのところですね。これが、ブルーのところだけでも1日もしくは2日ぐらいかかります。この緑のところだけでも1日もしくは2日かかるぐらいのイメージですということですので、あまり行ったり来たりしないほうがいいですよというお話が先ほどあったかと思います。このTech West、グリーンのほうですね、ここのVenetian Expoの1階Eureka Parkというところは、本当に数名のスタートアップ、1~2人の小さいスタートアップがたくさんいる場所があるのですよね。ここは私の中で少年野球のようなイメージです、リトルリーグのようなイメージで、とにかくたくさんあります。あと、Japan PavilionやFrench Pavilionといった国ごとのパビリオンがあるのがこのグリーンのところの1階のところにあって、その上の2階は少し日本のプロ野球のようなイメージで、製品化されてきちんと使えるものがグリーンのところの2階に来ているイメージです。最後、右のブルーのところは本当にソニーやサムスンなど、もちろん大手のところが2030年2040年に向けた夢の世界を展示しているというような、そんな3つのイメージが私の中にありますので、参考にしていただいて、その場所その場所を集中的に見るのをお勧めするというところでしょうか。

川端:来月のPart2でもう少し、このTech East、Tech Westについては、ここにこんな展示があるよというのを主催者が公表しているマップをベースにお話ができればなと思っています。今日は細かいところまではお見せせずに、ここまでにしたいと思っております。

小川:はい、ありがとうございます。

ESTA、旅⾏保険の準備

川端:では、次にいきますね。今日はこれが最後のお話かなと思いますが、これは当たり前ですが、気を付けておかなければいけないのは、ESTAというアメリカの入国に際して必要な制度、それから、保険の話です。

まず、ESTAは、要はビザではありませんが、簡易ビザのような感じですよね。入国登録を事前にしておかなければいけません。アメリカ大使館は遅くとも出発72時間よりも前に申請してくださいということで書いています。これも早めにしておいたほうがいいと思います。すぐにこのESTAを申請しても承認が下りるわけではありません。もちろんそんなに時間がかからずには下りますけれども、1分2分ですぐ承認が下りるというタイプのことではありませんので、これについてもあらかじめ12月後半になったら申請してしまってもよいのではないかなと思います。今年の6月からは、このESTAのホームページだけでなくて、アプリもできました。ESTAのアプリというのがあります。これを使うと、スマホで簡単に申請もできます。日本語にも対応しています。完全に日本語化されていないという話がありますが、私もまだこのアプリを使ったことはないのですが、今年は試してみようかなと思っています。このESTAをお忘れなくということです。21ドルかな、お金もかかりますので、クレジットカードで払うことになると思いますが、このESTAについても忘れずに。当日、出発前に慌てて、取ってないと言っても間に合わないということになってしまいますので、気を付けてください。

それから、もう1つ、保険ですね。コロナの前でしたら、まあいいかというような、カードに何かついていたよねというようなことで済んでいたのかもしれませんが、あらためて、これはもう各自の判断ですが、私は実は海外に今年ももう10回までは行っていないかな、でも、ちょこちょこ行っていますが、旅行保険は必ずかけています。どういうことかと言いますと、1つはやはり現地での治療費用が円安であることや、いろいろな代金が高くなっているということで、前よりも高くなっているはずです。そういう中、現地で何かお金を使わなければいけないとなったときに、結構出費が大きくなってしまう可能性があるということです。あともう1つ、仮にコロナにかかってしまったということがあったときに、例えば日本に緊急搬送してもらう、あるいは家族を呼び寄せるなど、いろいろことが必要になると思いますが、海外旅行保険はそういうときに必要な治療救援費用が案外手薄なものが多いです。カード付帯のものですと、結構ここが100万円ぐらいしか出ないものが多くて、それだったら全然足りないなということがあったりします。あともう1つ、カードで気を付けなければいけないのは、カードの保険というのは、カードを使って旅行代金を決済していないと、この保険は使えませんよというものもあります。そういったこともあるので、ちょっと気を付けておいて、あらためて自分が旅行保険をどのように入るかということは気にしていただくといいのかなと思っています。私の場合は、例えばJCBカードやANAカードですと、もともと付いているカードの保険にプラスして必要なところだけかけ増しできるようなプランが提供されていたりします。別に0からかけてもいいのですけれども、そういったものをうまく使うと、それほど保険料を大きくかけずに、この旅行保険をカバーできるようになるかなと思います。これも、かけないならかけないで、それはご自身の判断ですが、意識はされておくといいかなということで一応お知らせをしました。

傍島:いいですね。

CES®︎ Innovation Awardでの予習

川端:出展社がどうという話や、あと、今日いただいているQ&Aについては、次回26日のPart2でお話できればと思いますが、最後に1つだけ。もし時間があるよという方は、CES®︎ Innovation Awardというのがすでに発表され始めていますので、こういったものを少し見ておくといいのかなと思いました。

そろそろ時間になりますけれども、本日のまとめです。全部は読みません。今申し上げたところのポイントを抜き出してあります。せっかく行きますので、楽しむようなことも含めて、CES®︎を満喫できるように準備をしていただければと思いますし、それに今日の話が少しでも役に立てれば多変幸いです。ありがとうございました。

小川:はい、川端さん、詳しくありがとうございました。そして、皆様からご質問を本当にたくさんいただいております。皆様ありがとうございます。お時間の都合もございますが、できるだけお答えいただければと思います。川端さん、まずは「会場にスーツケースなどを持ち込みは可能でしょうか。もし、できない場合、どのように荷物を管理されていますか」というご質問ですが、いかがでしょうか。

川端:はい。本当の会場の中と言いますか、そういったところには大きなスーツケースなどは持ち込みできないです。クロークのようなところも一部あったかと思いますけれども、なかなか難しいと思います。あと、それから、金属探知機のようなものも一応通さなければいけなかったりします。そういうこともありますので、基本的にはホテルなり何なりにお泊りになると思いますので、荷物はホテルに置いておきます。それから、ホテルをチェックアウトする場合にも預かってくれます。お部屋は空けなければいけないかもしれませんが、フロントで預かってくれますので、そういったところに置いておくというところが基本だと思います。私もいつもそうしています。

視聴者からのご質問:駐車場事情

小川:ありがとうございます。そして、皆さん、駐車場事情も結構気になっている方がいらっしゃいます。「便利な駐車場の場所を具体的に教えていただけますと助かります」ということですが、いかがでしょうか。

川端:残念ながら、私は車で行ったことがないのですよね。ここの駐車場については詳しい方がいたら、そういった方の情報を参考にしていただければなと思います。ただ、駐車場以前に、2年前のコロナの間はよかったのですが、通常はぎっしり渋滞です。ですから、車で移動するということ自体が時間のロスになると思います。

傍島:やめたほうがいいですね。

川端:ですから、中には入らないほうがいいです。例えばモノレールの終点の辺りの近辺に駐車場があるのでしたら、そこに駐めて会場まではモノレールで行くなど、そういったやり方をするのがお勧めです。車で移動するということは結構時間のロスだと思っておかれるほうがよいかなと思います。

傍島:そうですね。

小川:なるほど。

傍島:使わないことを個人的にはお勧めします。駐車場代がかかるぐらいでしたらUberに乗ったほうが安いですし、モノレールに乗ったほうが安いですし、渋滞が本当にひどいので、空港からホテルまではいいと思いますが、会場のところはなるべく使わないほうがいいかなと思います。

小川:なるほど。では、現地でレンタカーを検討していますという方がいらっしゃいましたが、そちらもおやめになったほうが、ぎりぎりまでということで。

川端:いろいろな事情があるのかもしれないのですが、例えば駐車場を探していること自体も、例えば駐車場に入れても、駐車場の空きスペースを探しているだけでも時間を取られるわけですよね。それでしたら、Uberなり何なりに乗って、とにかく目的地に着いたら降りるだけというほうが時間を有効活用できます。そういう意味でも、それをおしてでも車にしなければいけない理由があるかもしれませんけれども、そうでない方については、とにかくレンタカーも含めてお勧めしないです。

小川:はい、かしこまりました。皆様ご参考にされてください。そして、今回の出展企業など、川端さんが注目されているポイントはぜひ次回のウェビナーでご紹介させていただきたいと思います。皆さん、気になることがまだまだあるかと思います。ぜひ次回もご覧いただければと思います。川端さん、ありがとうございます。

告知)CES®︎かんたんガイドブック2024年版 販売開始

それではここで『CES®︎かんたんガイドブック2024年版』について、傍島さんからご案内をお願いいたします。

傍島:はい、ありがとうございます。今、たくさんご質問をいただいているのですけれども、そのご質問にも一部回答するかたちで告知をさせてください。まず画面を共有いたします。

昨年、ウェビナーにご参加いただいた方はご存じの方がいらっしゃると思いますが、Tomorrow Accessのほうから『CES®︎かんたんガイドブック』というものを発売いたしました。こちらは今日、川端さんからご説明があったような、まず会場の歩き方ですね、どういう場所にどういうものがあるのかというのを説明したものです。

2つ目が、先ほどあったInnovation Awardsです。毎年2,000~3,000ぐらいの出展社がいる中でサービスが良いものについては表彰されていまして、今回は500ぐらいのAwardが受賞されています。その中から、先ほどのご質問にもありましたが、CES®︎ Innovation AwardsというWebサイトがあります。これは、見ていただくと分かりますが、例えば1つ目の会社名、サービス名、英語の説明を見たら、またこのWebサイトに戻って、また2つ目を見て、またこの中身を見てという感じでこれを繰り返して1つ1つ見なければいけません。これはもう本当に大変なのが私もよく分かっていますので、こういったExcelの一覧表にまとめてリストは入っています。

また、発表されたAwardの中でどういうカテゴリーのものが多いのか、例えばスマートホームやモビリティなど、どういったものが多いのかという件数をグラフ化してまとめています。

そして、ご質問にもありましたが、現地のレストランが大変ですので、Tomorrow Accessでお勧めしているレストラン20店をご覧いただけます。今日はチラ見せでお見せしたいと思います。今、見えていますかね。

小川:はい。

傍島:Googleスプレッドシートにタグをつけて、場所の説明や、Innovation Awardsは、先ほどの1個1個手作業で見なければいけなかったものを、こういったスプレッドシートにまとめてあります。この説明も英語だと大変ですので、概要ということで、DeepLという翻訳機を使ったものですけれども、日本語訳をこちらに載せています。

また、展示場所にはリンクを貼っています。リンクを押していただくと、CES®︎の公式のWebサイトに地図がありまして、どこに展示されているかというのをこういったかたちで見ることができます。そういったものをこのExcelの中に掲載されているものはすべてサイトに載せてあります。これが1番からずっと350社(350サービス)ぐらいを1つにまとめてあります。

小川:すごい!

傍島:先ほどの川端さんの講演にもありましたが、本当に予習がすべてだと個人的に思っていますので、あらかじめこれをざっと眺めていただいて、これは面白そうだなというのをチェックしていただいて、現地に行ったらこれを見ようというのを考えていくというのをお勧めしているというものになります。販売価格はこちらになっています。小川さんからお願いいたします。

小川:はい。こちらはWebサイト内に記載の通り、定価が44,000円となっております。ぜひ皆様ご購入いただければと思います。とても分かりやすくなっていますので、お守りと言いますか、そういう感じになりますよね、傍島さん。

傍島:そうですね。もう本当にこれで事前にチェックしていただきたいです。全然効率が違いますので、ぜひお役に立てていただければと思います。

告知)CES®︎会場でも役立つポケトーク

小川:はい、ありがとうございます。それでは続いて、傍島さんからポケトークについても本日はご案内があるということで、お願いいたします。

傍島:はい。先ほどご質問もありましたが、現地で英語が大変だという声も去年からたくさんいただいています。今回は、皆さんご存じのポケトーク、通訳器があるのですが、「ポケトークfor BUSINESS同時通訳」というサービスが最近リリースされました。このリリースされたものが、インストール不要で簡単ということで、ブラウザベースで動くアプリケーションになっています。ですから、スマートフォンやタブレット、もちろんパソコンでも、ブラウザさえあれば同時通訳の機能がある、こういった便利なものが出てきましたということです。こちらは「スマホでも!」「タブレットでも!」と書いていますけれども、マネーフォワードの辻社長が使っているようで、こういったニュースにもなっています。現地で基調講演を聞くとき、もしくはブースに立ち寄ったときに目の前で話している人の英語が分からないときに、こっそり裏側で自分のスマホで動かしておけば、画面にあるように全部通訳されるという、本当に便利なサービスになっています。これは実際に私も使っていますけれども、すべて完璧な日本語になるというよりは、本当に要所要所で基本的なところが日本語に訳されますので、非常に便利なものになっていると思います。ですから、今回CES🄬へ行かれる方で、英語にお困りの方はぜひご検討いただければと思います。料金は月額3,300円のサブスクリプションになっています。年間払いも含めて12月8日まで33%OFFの特別キャンペーンになっているということですので、本当にCES🄬に合わせていただいたのではないかと思うぐらい、現地での英語でお困りの方はご検討いただければと思います。

小川:はい、ありがとうございます。ということで、ポケトークの特別対談が開催されます。『ポケトークで世界を変える!~今後のグローバル戦略~』と題しまして、2023年12月5日火曜日の10時30分~11時30分まで、無料オンライン開催いたします。いつもとお時間が異なりますので、皆様ご注意ください。12月5日火曜日の10時30分から1時間となっております。ポケトーク株式会社代表取締役社長兼CEOの松田 憲幸さんをお迎えしてお話を伺ってまいります。皆様、こちらもぜひご参加ください。ありがとうございます。

傍島:松田さんはお忙しいので、なかなかこういう場に出ていらっしゃらない方です。ポケトークを開発した裏話や、なぜ日本の皆さんに英語の言語の壁を乗り越えてもらいたいかという話をインタビューで聞いていきたいと思いますので、ご興味がある方はぜひご参加ください。

小川:はい、ご参加ください。よろしくお願いいたします。今日は本当にたくさんのご質問をいただいておりましたが、すべてにお答えできず申し訳ございませんでした。川端さん、ぜひ次回もたくさんいろいろお伺いできればと思いますが、本日はいかがでしたか。

川端:やはり新たな参加の方が非常に多いのだなということを思いましたし、たくさんのQ&Aをいただいて、今、私は全部コピペしました。ですから、今日お答えできていないところについては、次回なるべく皆様に情報提供したいと思っています。それから、このあとアンケートもあるのですよね?

小川:はい。

川端:「Part2ではこんなことを聞きたい」「これはQ&Aに書ききれなかった」というところがありましたら、アンケートにもぜひお寄せいただきたいです。そうしましたら、次回はQ&Aにお答えするということをメインの内容にしてもいいぐらいかなと思っています。なるべく皆様のお役に立つことを情報提供したいと思いますので、引き続きPart2もぜひご参加ください。

小川:川端さん、ありがとうございます。傍島さん、本日はいかがでしたでしょうか。

傍島:もう盛りだくさんで、1日ではお伝えしきれないので今回は2回に分けてみました。ぜひ次回もご参加いただいて、いろいろなご質問をたくさんお寄せください。できる限り共有していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

小川:傍島さん、ありがとうございます。皆様、本日もご参加いただきましてありがとうございます。ぜひ次回も参加いただきまして、より一層予習をしっかりしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

さあ、それではそろそろお時間となります。本日の01 Expert Pitchは終了となります。川端さん、傍島さん、本日はどうもありがとうございました。

川端:ありがとうございました。

傍島:ありがとうございました。

川端:そして、最後までご視聴いただいた皆様もありがとうございました。このあとぜひアンケートにもご協力をお願いいたします。またぜひ次回もご参加ください。それでは、さようなら。

以上


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