テックニュース2026.05.08読了 約3分

a16zcryptoが22億ドル新ファンド、クリプトの冬でも継続投資の理由

a16zcryptoが22億ドル新ファンド、クリプトの冬でも継続投資の理由


a16zcryptoが22億ドル新ファンド、クリプトの冬でも継続投資の理由

米VC(ベンチャーキャピタル)大手 Andreessen Horowitz の暗号資産部門 a16zcrypto が、5本目となる22億ドル(約3440億円)規模の新ファンド組成を発表しました。

これでa16zcryptoの累計運用額は98億ドルを超え、世界最大級の暗号資産専業ファンドとなります。


22億ドル新ファンドの中身

今回はa16zcryptoの第5号ファンドで、規模は22億ドル。同社はCTO(最高技術責任者)の Eddy Lazzarin をGP(ジェネラルパートナー)に昇格させ、GP陣は Chris Dixon、Ali Yahya、Guy Wuollet を含む4人体制となりました。

これまでの投資先には、Coinbase、Kalshi、Solana Foundation など、暗号資産業界を代表するスタートアップが並びます。a16zcryptoの広報担当者は、新ファンドについて「100%、暗号資産の起業家に集中投資する」と説明しています。


同日にCoinbaseが14%の人員削減

発表のタイミングが、市況の冷え込みと重なっています。

同じ日に、上場している暗号資産取引所のCoinbaseは従業員の約14%にあたる人員整理を発表しました。3月の暗号資産取引高は、業界データサイト CoinGecko によれば2023年11月以来の低水準にまで落ち込んでいます。

VCによる暗号資産スタートアップへの投資額も、2026年1〜3月期は約50億ドルと、前年同期の60億ドルから縮小傾向にあります。


競合VCはAIへ流れている

暗号資産に強いほかのVCは、AI領域へと触手を伸ばし始めています。

クリプト最大級のファンド Paradigm は、15億ドル規模の新ファンドで投資領域をAI・ロボティクスへ広げる方針と報じられています。

シードアクセラレーターの Y Combinator も、これまで多くの暗号資産関連スタートアップを輩出してきましたが、最近の「Requests for Startups」リストには暗号資産関連を含めませんでした。

元 a16z 出身の Katie Haun が運営する Haun Ventures も10億ドルを新たに調達しましたが、こちらはAIエージェント(人間に代わって作業をするAI)とフィンテックの交差点を視野に入れています。


「100%クリプト」を選んだ意味

こうした流れに対して a16zcrypto が選んだのは、テーマを暗号資産に絞り続ける道です。

a16zcryptoのパートナーらはブログ記事で、暗号資産業界の現状について「より静かな局面の1つにいる」と認めつつ、「不調期に作られるものは、ピーク時に見えていたよりも有用で、底値に見えていたよりも長持ちすることが多い」と書いています。

AIに資金を回せばリターン期待値を上げられるという誘惑をあえて断ち、テーマを限定したことで、起業家側に「この投資家は撤退しない」という強い合図を送る効果があります。


この記事からわかること

・a16zcryptoは22億ドル規模の第5号ファンドを組成し、累計運用額は98億ドル超に達した。

・発表は暗号資産取引高が低水準に落ち込んだ局面と重なり、Coinbaseの14%人員削減と同日というタイミングだった。

・他の暗号資産VCがAI投資に重心を移すなか、a16zcryptoは「100%、暗号資産の起業家に集中投資する」と表明した。


情報源

TechCrunch(a16zcrypto新ファンド)


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タグ:a16zVC暗号資産