アメリカの常識Tomorrow Access2026.11.07読了 約5分

値札1,000ドル、レジでは1,100ドル。カリフォルニアの消費税はサンノゼで10%、市ごとに違う

連載日本人が知らないアメリカの常識 第23回全23回の一覧を見る →

値札1,000ドル、レジでは1,100ドル。カリフォルニアの消費税はサンノゼで10%、市ごとに違う|日本人が知らないアメリカの常識


値札1,000ドル、レジでは1,100ドル。カリフォルニアの消費税はサンノゼで10%、市ごとに違う|日本人が知らないアメリカの常識

この記事の要点

  • カリフォルニア州の消費税にあたる売上税(sales tax)は、州全体の基本の7.25%に、市や郡によって地区税が上乗せされるため、店がある市や郡によって税率が違います。
  • 2026年10月1日適用の州税務当局の一覧では、サンノゼ市が10%、パロアルト市が9.75%で、いちばん高いランカスター市とパームデール市は11.75%です。
  • 値札の値段にレジで税を足す売り方が認められていて、食料品の販売には、原則として売上税がかかりません。


日本の店の値札には、消費税を含めた値段が書いてあります。国税庁によると、店が客に値段を示すときは、税込みの値段を表示することが義務づけられています。消費税の標準税率は10%です。

カリフォルニア州にも、日本の消費税にあたる税があり、売上税(sales tax)と呼ばれます。カリフォルニア州では、値札の値段に、レジでこの税を足す売り方が認められています。

足される税率は、店がある市や郡によって違います。サンノゼ市の店で、値札が1,000ドルのノートパソコンを買うと、税率は10%で、レジで払う金額は1,100ドルです(2026年10月1日適用の税率)。

日本人が知らないアメリカの常識を解説するシリーズです。これまでの回は連載のページにまとめています。


税率は州の7.25%に、市や郡の分が上乗せされる

カリフォルニア州の税務当局(California Department of Tax and Fee Administration)によると、売上税の基本の税率は、州全体で7.25%です。

これに加えて、住民の投票や市・郡の決定で承認された地区税(district tax)がある市や郡では、その分が上乗せされます。1つの場所に、2つ以上の地区税がかかることもあります。

郡(county)は、州の中を区切った地域です。税務当局の案内では、地区税のある市の店で品物を買うと、その市の税率がかかります。

アメリカでは、日本と違って、すべての土地がどこかの市に属しているわけではありません。市の区域に入っていない地域(郡が直接管理する地域)もあり、スタンフォード大学のキャンパスがその例です。こうした地域の店では、通常、その郡の税率がかかります。

税務当局は、市と郡の税率の一覧を公表しています。2026年10月1日適用の一覧から5つの例を選び、値札が1,000ドルのノートパソコンを買ったときの金額を並べました。

値札1,000ドルのノートパソコンを買うと。カリフォルニア州の売上税(2026年10月1日適用)。サウザンドオークス市(ベンチュラ郡)は税率7.25%、税72.50ドル、払う金額1,072.50ドル(州の基本の税率だけ)。サンフランシスコ市(サンフランシスコ郡)は税率8.625%、税86.25ドル、払う金額1,086.25ドル。パロアルト市(サンタクララ郡)は税率9.75%、税97.50ドル、払う金額1,097.50ドル。サンノゼ市(サンタクララ郡)は税率10%、税100.00ドル、払う金額1,100.00ドル。ランカスター市・パームデール市(ロサンゼルス郡)は税率11.75%、税117.50ドル、払う金額1,117.50ドル(一覧でいちばん高い)。

サンノゼ市とパロアルト市は、どちらもサンタクララ郡にあります。同じ郡の中でも、市によって税率が違います。

この一覧でいちばん高いのは、ロサンゼルス郡のランカスター市とパームデール市の11.75%です。州の基本の7.25%だけがかかるサウザンドオークス市と比べると、1,000ドルの買い物で、税の額が45ドル違います。

税率は変わることがあります。税務当局は、買ったときに有効な税率がかかると案内しています。


レジで足される税、食料品には原則かからない

買い物のすべてに税がかかるわけではありません。州の規則では、食料品(food products)の販売には、原則として売上税がかかりません。肉や魚、野菜、果物、牛乳、パンなどです。

炭酸飲料(炭酸水を含む)とお酒は、この「食料品」に含まれず、税がかかります。

食べ物でも、店の中で食べる食事には税がかかります。温かい調理済みの食品(hot prepared food products)は、持ち帰りでも原則として税がかかります。冷たい食べ物の持ち帰りには原則かかりませんが、売り上げのほとんどが店内で食べる食事や温かい食べ物という店(サンドイッチ店やファストフード店など)では、持ち帰りの冷たい食べ物にも税がかかることがあります。

日本の消費税では、お酒と外食を除く飲食料品に、8%の軽減税率が適用されます。

日本とカリフォルニア州の違いをまとめました。

日本とカリフォルニア州の違い。値札の値段:日本は税込みの値段を表示する義務がある、カリフォルニア州はレジで税を足す売り方が認められている。税率:日本は標準税率は10%、カリフォルニア州は7.25%〜11.75%(市や郡で違う・2026年10月1日適用の一覧)。食料品:日本はお酒と外食を除く飲食料品は軽減税率8%、カリフォルニア州は原則としてかからない(炭酸飲料・お酒はかかる。温かい調理済みの食品も原則としてかかる)。

まとめ

カリフォルニア州の売上税は、州全体の基本の7.25%に、市や郡によって地区税が上乗せされます。2026年10月1日適用の一覧では、サンノゼ市が10%、いちばん高い市が11.75%です。

値札の値段に、レジで税を足す売り方が認められています。食料品の販売には、原則として税がかかりません。

店がカード払いの客に手数料を上乗せできる決まりは、カード払いの手数料の回で解説しています。

なお、本記事の内容は2026年11月時点のものです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的・税務的助言を提供するものではありません。個別の事案については、適切な資格を有する専門家にご相談ください。


情報源

California Department of Tax and Fee Administration – California City & County Sales & Use Tax Rates

California Department of Tax and Fee Administration – Know Your Sales and Use Tax Rate

California Department of Tax and Fee Administration – Regulation 1700. Reimbursement for Sales Tax

California Department of Tax and Fee Administration – Regulation 1602. Food Products

California Department of Tax and Fee Administration – Regulation 1603. Taxable Sales of Food Products

国税庁 – No.6902 「総額表示」の義務付け

国税庁 – No.6303 消費税および地方消費税の税率


当社のメールマガジンでは、シリコンバレーの最新トレンドやビジネス戦略に関する情報を発信しています。現在は配信システムの障害のため、新規のご登録と配信を一時停止しています。再開しだい、このサイトでお知らせします。