シリコンバレーのインナーサークルに入る努力 -パート1

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シリコンバレーのインナーサークルに入るために

よく「シリコンバレーのインナーサークルに入るためにはどうしたらよいか?」と聞かれることがありますが、結論からいうと相当ハードルが高いです。限りなくゼロに近いかもしれません。しかし、シリコンバレーに駐在した以上は、良質な情報を入手するため、一人でも業界の有識者に迫る工夫をするわけです。私の場合は、妻や家族に協力してもらって自宅でのバーベキューだったのですが(これは別途)、今回は投資家やスタートアップ界隈の人が年に一度集まるTechCrunch’s Annual Summer Partyをご紹介したいと思います。

TechCrunch’s Annual Summer Party

テック系の超大手メディアであるTechCrunchが夏に行う年次のパーティー。一流のベンチャーキャピタルが集積しているSand Hill Roadという場所のとあるベンチャーキャピタルの裏庭で行われ、一流のベンチャーキャピタルのオフィスが近いことから、有名な人たちがふらっと集まることでも有名です。

アメリカに来てすぐこのパーティーに申し込んだのですが、初夏の夕方の日差しでまさに「サマーパーティー」。仕事の話をするのかと思いきや、本当にみんなお酒を片手に夏を楽しんでいます。

飛び込む勇気を身につける最大のトレーニング

ご覧のとおり大勢の人が集まり、超うるさい中で会話をしていかないといけません。また、集まっている人同士は知り合いが多く、本当に和気藹々と会話を楽しんでいます。

そんなパーティーに日本から来た(自称)野武士野郎の私が、この中で何ができたでしょうか?一年目はほとんど会話できずに、「あぁ〜すごいなぁ〜」と圧倒されて、この輪の中にたった1時間いることが本当に辛かったです。「とにかくパーティーに参加して頑張った」と自分には言い聞かせて、頑張ったふりをしていました。。。

そして、翌年のパーティーでは、自分の友人であるローカルのスタートアップのCEO/Jeremyと出会います。彼は私が日本からきてもがいていることを知っているので、会う人会う人に「やぁ!彼は日本の大手通信会社から来たKenというんだ。彼の会社は日本で最大級の通信会社ですごいんだぜー。投資もできるんだけど、何か一緒にできることはないかい?」と、手当たり次第に紹介をしてくれます。その勢いは凄まじく、会話して3分ぐらいで脈がないなと思ったら、「Nice to meet you!」といって、どんどん次の人に話しかけます。なんだこのパワーは。。。

後で彼と個別に話したところ、「そんなの当たり前じゃん。みんな誰かに会いたくて来ているんだから、とにかく話しかけることだよ」と教えてもらいました。当たり前のことです。よくある日系の駐在員は、こういう場所で日本人を見つけては集まって会話してしまいます。ローカルの人から見ると「あぁ、日本人グループか。話しかけられないな」と思われてしまうので、出来るだけ日本人とは連まないことが重要です。

まだまだ細かいTIPSはありますが、ひとまずシリコンバレーのインナーサークルに近づきたかったら、「有名人が集まる場所」で「勇気を持って話しかけろ」です。当たり前のことを当たり前に出来る人が、いち早く成長できる場所なんですね。

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