やってよかったボランティア

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本来の意味でのボランティア(volunteer)

息子が小学校時代にプレイデートの他にやってよかったと思うことの1つにボランティア活動がある。私が小学校でやったボランティアは以下のとおり。

● 毎週金曜日の午後に息子のクラスに出向き、先生が生徒たちに配布予定の手紙や答案等の返却物を子供たちのフォルダーに仕分ける
● クリスマス会などのクラスのイベントのお手伝い
● 子供の遠足、社会科見学の付き添い

これらのボランティア活動は事前に担任の先生から募集のお知らせがあり、希望する保護者が引き受ける。こちらでのボランティアは本当の意味でのボランティア(volunteer:自発的に引き受けるもの)であり、やりたい人がやる。「必ず親は1人1回はボランティアをしてください」などというお願いはなく、やりたい人は何度でも引き受けるし、全くやらなくてもそれで何か言われることはない。

オフィスの人とも仲良くなれるきっかけに

私の場合はちょうど息子の学校での様子が見れる良い機会だと思ったので、できる限り引き受けた。ボランティアで学校に行くときは、まず学校のオフィスで受付を済ませてから、教室に向かう。オフィスには2人の事務担当の女性職員がいたのだが、よく顔を合わせるので次第に仲良くなり世間話をするようになった。そのうちの1人、Cさんは子供の頃、アメリカンフットボールのスーパースター、トム=ブレイディ(Tom Brady)一家の隣人だったとのことで、「トムは小さい頃はchubby boy(ぽっちゃりした男の子)だったのよ。そしてトムのお姉ちゃんはソフトボール選手で強くて有名だったの」などと懐かしそうに思い出話を語ってくれた。ちなみにトム=ブレイディはサンマテオにあるJunipero Serra High Schoolの出身である。

日本とは異なる授業風景

配布物整理のボランティアでは、教室の隅にあるテーブルに座り、授業を受けている子供たちの姿に時々目をやりながら作業をした。日本の授業風景とはだいぶ違って、生徒たちは黙って先生の話を聞くというよりは積極的に感じたこと、思ったことを発言する。授業途中で先生に断りもなく立ち上がり、ふらふらと私の方にやってくる子がいるのでどうしたのだろうと思っていたら、隣にある水道で水を飲んで、何事もなかったように席に戻っていった。先生は特に何も言わないので、喉が渇いたときは自由に水を飲みにいっていいということになっているらしかった。読書の時間には女の子たちが3人ぐらいで教室の床に寝そべりながら顔を寄せ合って本を読んでいる。日本の教室ではちょっと想像できない自由な子供たちの姿が興味深かった。

世界に1つのフォルダーづくり

クリスマス会では5人のボランティア募集があった。当日は子供たちをグループに分け、教室内でゲームやクラフトを楽しむコーナーを5箇所作って順番に回らせるので、各コーナーで子供たちを見てほしいとのことだった。実際には先生がゲームやクラフトの内容を準備しておいてくれたのだが、親がゲーム等の内容も考えて準備すると勘違いした私はあれこれ考えた結果、「クリスマスオリジナルフォルダーづくり」を思いつき、家の近くのOffice DEPOTへと買い出しに出かけた。材料は以下のとおり。

◆両開きのファイル(赤、青、緑、黄色の4色を10枚ずつ)
◆クリスマス柄のシール(トナカイ、雪だるま、雪の結晶柄など)
◆カラーマーカー

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フォルダー作りの材料。シールはあらかじめ小分けにしてセット
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このようにセットして学校へ持参
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左側が見本。右側が子供が作った作品。赤いハート部分には自分の名前が書いてある。

当日は子供たちに好きな色のフォルダーを選ばせ、好きなようにシールを貼ったり絵を描いたりして、世界に1つの自分だけのオリジナルフォルダーを作りを楽しんでもらった。これはなかなか好評で、作ったフォルダーを大切そうに使い続けてくれる子供たちも多くて嬉しかった。

適当なのね

余談だが、Office DEPOTにてフォルダー購入の際、大量のフォルダーを見たレジのお兄さんは一言、”How many(何枚)?” と私に尋ね、「40枚」という返答を聞くと”OK”と言って自分で枚数の確認をすることはないままレジを打っていた。わざわざ数えるのが面倒くさかったのだろう。こういうところは本当にアメリカだなと思う。日本の店員さんが品数の確認をしないなんてちょっと考えられない。。。

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