シリコンバレーでの住まい探し(2)

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現地へ家探しに向かう

夫は4月1日に着任ということで、子供たちはちょうど学校が春休み期間中。どの家に住むかを決めるには妻の意見が最重要(!)ということで、私も夫の着任に合わせて4泊の日程でサンフランシスコに行き、一緒に家探しをすることにした。その間子供たちは私の両親が面倒を見てくれた。親って本当にありがたい。感謝、感謝。

サンフランシスコに無事到着後は市内のホテルに夫婦で滞在。短い期間での家探しになるので、1日たりとも無駄にはできないと思い、翌日オフィスに出かけた夫とは別行動でまずは私が日本から連絡を取っていた現地不動産会社のMさんと候補の家を見て回った。当日Mさんとの待ち合わせ場所のミルブレー駅まではサンフランシスコからBARTを利用した。

Mさんの運転で朝の10時半からお昼休憩を挟んで18時半まで約10軒の家を見学。見た瞬間却下(!)という家も数軒あった中、一旦候補として3軒が残った。(以下の見出しは当時Craigslistに掲載されていたもの)

候補1:$5000 / 3br – 1936ft2 – Large Condo In Town (Burlingame)

候補2:$5000 / 3br – 2300ft2 – LARGE NEWER HOME (foster city)

候補3: $4275 / 4br – 1440ft2 – Detached house recently remodeled near Boothbay Park (foster city)

それぞれの家にそれなりの良さがあったものの、正直ものすごく気に入ったとは言い難い。。。ただし、こちらの賃貸、売り物件は条件が良い場合は日本では考えられないほどのスピードであっさりと決まってしまう。借りたい旨の意思表示をするならできるだけ早くしなくてはいけないことはわかっていたが、「本当にこの中で決めてしまっていいのかな?」という迷いは消えない。当日、私から家探しの状況を聞いた夫も同じく迷っている様子。夫婦で相談した結果、翌日にもう一度「候補2」と「候補3」の家を見学させてもらうことにした。

一旦は眠りについたものの、時差ぼけのせいか夜中に目が覚めると隣で夫も眠れない様子。だったら家探しの続きをしようということで二人でCraigslist をサーチ。しばらくして夫が「これどう?今、出たばかりの物件みたいだよ」と言う。物件詳細を見てみると、広々とした庭にバスケットゴールが付いた4ベッドルーム(4LDK)の物件。庭には青々とした芝生が敷き詰められ、確かに良さそう。ぜひ見てみたいということで、早速Mさんに翌日見学できるようにアポを取ってもらった。

候補4:$4900 / 4br – 2620ft2 – 4 bedroom 2.5 bathroom house (foster city)

自分達で見つけた家に決定!

翌日は候補3→候補2→候補4の順番に見学。候補2と3を見た夫の感想も昨日の私の感想とほぼ同じ。悪くはないけど、ものすごく気に入ったとは言い難い。そして楽しみにしていた候補4の物件見学へ。

インターフォンを押すと、居住中のテナント(賃借人)であるBさんが出てきた。大家に代わって、自分が案内するとのこと。その理由は1年契約で入居したものの、契約期間内に引っ越すことになった。本来は残りの契約期間の家賃も払わなくてはいけないが、大家との交渉の結果、自分で次のテナントを見つければ違約金は払わなくてもいいと言われたとのこと。「そういうものなのね」となんとなく納得して、早速家の中を見せてもらった。

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アメリカで最初の住まい

日本ではなかなか見ることのない広々とした玄関に入り、靴を脱がないまま家の中にずんずん入っていくアメリカンスタイルにちょっとした罪悪感を覚えた。1階にはフォーマルリビング&ファミリーリビングの2つのリビングとキッチン。2階には4つのベッドルーム。夫婦の寝室、子供たちそれぞれの個室に加えて、さらにゲストルームがある。庭は申し分なく広く、きちんとメンテナンスもされている。そしてバスケットゴール。これを見たときの子供たちの笑顔が瞼に浮かんだ。

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広い庭が気に入った

ふと横を見ると、夫も大満足の様子。せっかくアメリカに来るのだから、日本の自宅よりもスケールの大きな家に子供たちを住ませて、「アメリカって楽しい!」と思ってほしかった。「これならきっと子供たちも喜んでくれるね」と夫と意見が一致し、Mさんに是非ともこの物件を借りたい旨を伝え、賃貸の交渉をお願いした。後日、大家にも夫婦で会うことができ、見事交渉成立。残りの賃貸手続きは夫に託して、私は子供たちの待つ日本へと一旦戻った。

この家には2015年から2017年の2年間住むことになるのだが、ある出来事をきっかけに退去することになる。その話はまた後ほど。

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