引越し詐欺にご用心!

/

子供たち(娘22歳、息子18歳)は9月2日〜12日まで2人で仲良く日本に遊びに行き、日本の親戚&友達と楽しいひと時を過ごし、大満足の様子でアメリカに戻ってきた。

今回は高齢になった祖父母が元気なうちに会っておきたいという気持ちが強かったようで、無事に目的を果たせたことが嬉しかったようだ。普段は滅多に会えないが、実はたくさんいる親戚にも大歓迎を受けて感動した模様。

双方の両親、そして親戚の皆様、本当にありがとうございました!

その後、息子は9月17日にカリフォルニア州内の大学の寮に入り、娘は9月21日から出張でドイツのベルリンで1週間過ごした後、勤務先のスタートアップがあるニューヨークでの新しい住まいに直接向かって新生活を開始した。

ようやく子供たちが巣立ち、夫婦2人の静かな生活を迎える予定だったのだが、実は娘の引越しに際して、なんと「引越し詐欺」に遭い、先週末まで落ち着かない日々を過ごしていた。

引越し詐欺についての詳細は後日書く予定だが、簡単にまとめると以下のとおり。引越し会社はネットでいくつか見積もった会社から選んだ。

1)カリフォルニア州からニューヨーク州までの娘の荷物の輸送見積もりが、当初$1985.18だったのが、最終的に$3700.18を請求され、支払った。

2) 当初の約束では9月21日にカリフォルニアの自宅から荷物が引き取られ、ニューヨークの娘の新居に9月28日に搬入される予定だったのが、実際に搬入されたのは11月13日(!)

3) 荷物をカリフォルニア州の自宅から搬出後、ニューヨークへの搬入日に関しては搬入の24時間前にドライバーから連絡すると言われ、具体的な搬入日が全く不明。

4) 10月24日(木)に突然引越し会社のカスタマーサービスから、ニューヨークへの荷物の搬入日が3〜5日以内とのメールが娘宛に入ったのだが、あいにくその週末娘はNY不在予定。荷物を受け取れない場合は、荷物の保管料を請求される挙句に、次の搬入日もいつになるかわからない状態だったため、娘の代わりに荷物を受け取るべく、夫と共に急遽翌日ニューヨークへ飛んだ。

5)  10月27日〜29日には荷物が搬入されると知らされていたのに、ドライバーからは24時間前の通知が一切なし。カスタマーサービス担当者に連絡しても、ドライバーから連絡があるまで待つようにと言うばかりで、ドライバーの電話番号を教えることはできないとのこと。

6) 何度もカスタマーサービス担当者に連絡を試みたが、嘘ばかりで一向に荷物は届かず。11月7日(木)には同じカスタマー担当者から「荷物は届いたと聞いている」との信じられないメールが届いた。この時、もしかすると娘の荷物は丸ごと盗まれたのかもしれないと不安になった。

7) 引越し詐欺に関して法的な執行力を持つ関係機関へは既に報告を入れていたが、荷物が届けられていないことを追加報告し、問題解決の協力を仰いだ。

8) 無事に荷物が届くか不安でいっぱいの中、11月12日(火)にようやく配送担当のドライバーと連絡が取れ、翌日13日(水)に荷物を受け取ることができた。

9) 引越し詐欺に遭ったとわかった時(搬出日)から、荷物が全て無事に届くことはないだろうと予想していたのだが、案の定以下のものが紛失、もしくは壊れて届いた。

・鏡:5枚中3枚紛失、1枚は割れていた。無事に届いたのは1枚だけ。(ちなみに搬出時に鏡の梱包料として$150請求された)
・ラグ:紛失
・カラーボックス:紛失
・コーヒーテーブル:破損→ 廃棄するしかない状態
・スタンドライト:破損→ 廃棄するしかない状態

これは想定内だったので、それほどショックはない。今回はとにかくお金では買うことのできない、娘の大事にしている思い出の品が入った箱だけは取り戻したいと家族全員願っていたので、それが無事に届いただけで満足だ。

こんな状況だったので、当初4泊の予定で夫婦で向かったニューヨーク滞在は最終的に3週間にも及んだ。その間、マンハッタンのホテルに3ヶ所宿泊し、最後の1週間はニュージャージー州のホテルとAir B&Bの宿に移動した。

この間、夫は仕事は全てリモートに切り替えて、時差の関係で毎晩夜中近くまで働いていた。リモート対応に快く応じてくださった取引先の皆様、本当にありがとうございました。心から感謝しています。

つくづく50年も生きているといろんなことが起きるなと思う。まさか自分が引越し詐欺に遭うとは思ってもみなかった!娘の荷物が9月にカリフォルニアの自宅から搬出後、実に50日以上が経過してようやくニューヨークのアパートに届いたわけだが、今思うことは、とにかく荷物が届いて良かったということだけだ。

そして、「家族の一大事だから、無事に荷物を受け取るまでは帰らない」と言って、ニューヨークから仕事をしてくれた夫に深く感謝している。

NYで大学時代からの仲の良いお友達とアパートをシェアして暮らしている娘も、ベッドや洋服、食器などが届かなくても、一緒に暮らすお友達のお蔭でさほど困った事態には陥らずに済んだらしく、「ミニマリスト生活もなかなか楽しかったよ!」と言ってくれた。

最後に今回の教訓:「引越し業者は信頼のできる業者を選びましょう!安易にネットで見積もってはいけません!」

テーマ