アメリカで人気のパーティーゲーム、ホワイトエレファント(White Elephant)

/

先週末は友人のP夫妻の自宅で開催されたクリスマスパーティーに夫婦で参加した。P夫妻とは共通の友人を通じて知り合い、かれこれ7年ぐらい仲良くさせていただいている。(アメリカに来たのが8年前なので、かなり長いこと友人でいてくれていることに感謝!)P夫妻はご夫婦揃って大変社交的で、しょっちゅう自宅でのパーティーを開催して大勢の友人を招いており、私たち夫婦もP夫妻のお蔭でかなり知り合いが増えたのは紛れもない事実である。

今回のクリスマスパーティーの招待状は事前にテキストで届き、参加の有無をホスト(主催者)に返信するようにとのことであった。併せて「ホワイトエレファントのギフト($25以上の品)を持参するようにとの記載もあったが、招待状とは別に妻のNさんから、ホワイトエレファントは参加したければギフトを持ってくるように、そして当日はHoliday Attire(パーティー用の服装)で参加するようにとのテキストがあった。

毎回感心するのはアメリカでは常に個人の意思が尊重されることである。パーティーに参加しても、ホワイトエレファント(ゲーム)には参加したくなければ、ギフトは持参せず、当日はゲームの様子をただ見ているだけでOKである。何をするにも”It’s your choice.”(あなたの選択)だ。これが日本だと、「みんなが参加するのだから、私も参加しなくては。1人だけ参加しないなどという勝手な真似は許されない」と考えてしまうのではないだろうか?「皆さんがそうするのだから私もそうすべき」という日本特有の同調圧力をアメリカに来てからはほとんど感じずにいられるのが私がこの国を好きな大きな理由であることの1つだと思う。

そういえば、つい3日ほど前にカイザーパーマネンテ(総合病院)でコロナとインフルエンザのワクチンを受けてきたのだが、その時もまずはコロナワクチンをどちらの腕に打ちたいかと聞かれたので、「左腕」と答えて打ってもらった。次にインフルエンザワクチンを打つときに「さっきコロナワクチンを左腕に打ったので、次は右腕の方がいいでしょうか?」と看護師さんに聞いたら、”It’s your choice.”と言われ、「ごもっともです」と納得し、また自分で決めて左腕に打ってもらった。

これが以前通っていた日本人医師が経営する病院では、先生もしくは看護師さんが「まずは左腕に打って、次は右腕に打ちましょう」などと指示してくれていたので、言われたとおりにしていた私。アメリカでは常に自己責任。何でも自分で決める必要がある。そしてそれは決定権という自由が常に与えられているということを認識させられる。

さて、話はパーティーに戻り、当日はホワイトエレファントのギフトと共にホストから依頼のあったお料理一品(前菜)とワインを持参した。友人・知人の多いP夫妻が主催するパーティーにふさわしく、総勢50名以上が参加していた。お洒落にクリスマスの飾り付けがされた自宅には専用のフォトグラファーが雇われ、ゲストは大きなクリスマスツリーを背景に記念写真を撮ってもらうことができ、皆嬉しそうな様子であった。

美味しいワインと持ち寄りのお料理を堪能し、集合写真を撮影の後、いよいよ「ホワイトエレファント」が始まった。ホワイトエレファントについての説明は私が書くよりもChatGPTの方がわかりやすく伝えてくれると思うので、聞いてみました。以下、ChatGPTの解説です。

<White Elephantって何?>
ChatGPT :「ホワイトエレファント(White Elephant)」は、アメリカで人気のあるパーティーゲームです。このゲームは、主にクリスマスやホリデーシーズンに行われます。以下がその基本的なルールです:

  1. 参加者全員がギフトを持参する:ギフトは通常、面白くてユニーク、時には奇妙なアイテムで、予算制限が設けられることが多いです。
  2. ギフトを集める:参加者は持参したギフトを集めた場所に置きます。ギフトは包装されており、中身が分からないようになっています。
  3. 番号を割り当てる:参加者にはランダムに番号が割り当てられます。これは、ギフトを選ぶ順番を決めるためです。
  4. ギフトの選択と交換:一番の参加者が最初にギフトを選び、開封します。次に二番の参加者がギフトを選ぶことができますが、新しいギフトを開けるか、既に開封されたギフトの中から交換するかを選べます。このプロセスは全員の番が来るまで続きます。
  5. 交換のルール:一度選んだギフトは、他の参加者によって何度も交換される可能性があります。ゲームによっては、ギフトの交換回数に制限を設ける場合もあります。
  6. ゲームの終了:全員の番が終わったら、それぞれが最終的に手に入れたギフトを持ち帰ります。

このゲームは、交換されるプレゼントのサプライズ要素や、予想外の展開を楽しむことが特徴です。また、参加者間の交流や笑いを促進する楽しい方法としても親しまれています。

ホワイトエレファントについて、おわかりいただけたでしょうか?今回のP夫妻宅でのルールはギフトの交換回数は1回までと決められていた。参加者はもしも開封されたギフトが欲しければ。”I’m gonna steal…..”と言って自分が欲しいギフトを文字通り「盗み」、会場が盛り上がる。どうみても商品が$25どころではない良い物であった時は、それを手にした参加者が”It’s
nothing!” (大した品でない)と決まり文句のように言うのが笑えた。

かつて、別の機会でホワイトエレファントに参加した時は、何度でもギフトの交換ができたので、人気のある商品は次から次へと人手に渡り、ギフトを選ぶ順番が後ろであればあるほど得であった。そしてこの時に最も人気があったのが、なんとJapanese Whisky(日本のウイスキー)。どうやらそれなりの値段がすると言うことはアメリカでも認識されているらしかった。

私たち夫婦が今回のホワイトエレファントで手にしたのは”Bath&Body Works”の「Bath4点セット」と「ヘッドフォン」でした!とても嬉しかったのは、私たち夫婦が持参したギフト2点がどちらも”Steal”されて盛り上がったこと。「皆さんに望まれるギフトを持参できてよかったね!」と夫婦で喜び合ったのでした!

テーマ