ゴルフチーム打ち上げパーティー

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高校3年生(11th grader)の息子は5月下旬からすでに夏休みに入っているのだが、5月13日に息子が所属する高校のゴルフチームの打ち上げがあった。

アメリカの学校の部活は日本と違い、希望者全員が部活に入れるわけではなく、トライアウト(try out)という選抜テストが行われることが多い。そして部活は春、夏、秋、冬のシーズンごとに行えるスポーツが決まっており、条件さえ満たせば1年間に3つ以上の部活を掛け持ちすることも可能である。ゴルフチームのレギュラーになれるのは6名。プラス補欠としてコーチが準レギュラーを選抜する。

まずはゴルフシーズンが始まる前の1月頃にトライアウト(try out)が行われ、チーム入りを希望する生徒のゴルフのレベルをコーチ3名がテストし、チーム入りする選手名が後日発表された。今年度はレギュラー、準レギュラーとして総勢15名の選手が選ばれ、この中から毎回の試合に出場できるのは6名のみである。

今年はコーチの計らいでトライアウトで選ばれなかった生徒には、約3ヶ月間自己負担額$150で毎週1回ゴルフ場で練習する機会が与えられたのだが、希望者は7名ぐらいいたようであった。

我が家の息子は小学校からゴルフレッスンを受けていたこともあり、高校1年生の頃からレギュラーなのだが、今シーズンは調子が悪くて、なかなか思うようなプレーが出来ず、試合後に涙を流すこともあった。

母としてはかなり心配したものの、あまりあれこれ聞いてはいけないと思い、できるだけそっとしておいたのだが、そんな時はチームメートが試合後に息子に励ましのメッセージを送ってくれていたようだ。ありがたい。

レギュラーメンバーの6名は、他校との試合に勝った場合、勝利を祝ってコーチ達と試合後に一緒にレストランでディナーを食べてくる。これは毎回とても楽しそう。ちなみに試合に負けた日はディナーはなしである。息子によると「負けたのに、呑気にみんなでメシ食ってる場合じゃないだろ」とのことであった。確かにそうですね。

そして無事にゴルフシーズンが終わり、3名のコーチの内の1人が「打ち上げパーティー」を自宅で開催してくれた。パーティーはポットラック(pot-luck:料理持ち寄り)方式で、参加者は事前に何を持って行くのかを参加者全員が見れるgoogle sheetに記入し、持参する料理が重ならないようにしておく。google sheetは気が利く保護者がコーチからの連絡を受けてみんなのために作成してくれた。

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パーティー会場となったコーチ宅にて

ホスト役のコーチの自宅は、広々とした裏庭(back yard)に青々とした芝生が敷き詰められた素敵なお宅であった。アメリカのパーティーは基本的に自分からどんどん積極的に話していかないとひとりぼっち状態になる。日本と違って、ひとりぼっちになっても周囲の人はその人がそうしたいから(あまり他の人と話したくない)そうしていると解釈するので、本当は1人で寂しい思いをしていたとしても、日本のように気を遣って「こっちに入りなよ」的なモーションはあまりかけてくれないと思った方がよい。

事実、今回も3人ぐらいの保護者がそれぞれ誰とも話さず、距離を置いてポツンと座っていたけれど、誰も意に介する様子はなかった。ただし、THE日本人の私たち夫婦はそういう人たちを見るととっても気になるので、”Hi”と挨拶して世間話(small talk)を交わしたのだが、実際本人はひとりでいることを大して気にしていない様子であった。

1人の保護者(男性)は、「うちの息子は1年間で3つのスポーツをしているので、毎回このような打上げパーティーがある。正直、毎回新たに出会う保護者たちを覚えるのは難しい。だから、息子が楽しんでいればそれでいい。僕はただ見守るだけでいいんだ。」と言っていた。なるほど、そういう考え方もあるんですね。

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