アメリカの常識2026.10.08読了 約6分

アメリカ人はカードの残高を持ち越す?毎月全額払う人の割合

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アメリカ人はカードの残高を持ち越す?毎月全額払う人の割合|日本人が知らないアメリカの常識


アメリカ人はカードの残高を持ち越す?毎月全額払う人の割合|日本人が知らないアメリカの常識

この記事の要点

  • アメリカでは大人の82%がクレジットカードを持ち、請求が来てから、最低額以上でいくら払うかを利用者が決めます。
  • カードを持つ人の45%が過去12か月に1回以上残高を翌月へ持ち越し、55%は毎回全額を払っていました(2025年10月の調査)。
  • 日本のカードは、買うときに1回払い・分割払い・リボ払いなどの支払方式を選べます。


アメリカでは、大人の82%がクレジットカードを持っています。

アメリカのクレジットカードは、通常、月に1回届く請求に対して、全額を払うか、一部だけ払って残りを翌月に持ち越すかを、払うときに決める仕組みです。

連邦準備制度理事会(FRB)が2025年10月に行った家計の調査では、カードを持つ人の45%が、過去12か月に1回以上、残高を翌月に持ち越していました。

日本人が知らないアメリカの常識を、日本との違いから解説するシリーズです。これまでの回は連載のページにまとめています。

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請求が来てから、いくら払うかを決める

アメリカのクレジットカードでは、通常、月に1回、利用した金額や支払期日などをまとめた請求書(明細)が届きます。

請求書には、支払期日と、最低限払う必要のある金額(ミニマム・ペイメント)が書かれています。最低額以上であれば、いくら払うかは利用者が決めます。

支払いは、利用者が毎月、ネットやアプリなどで金額を指定して払うか、あらかじめ自動払いを設定しておきます。自動払いを設定する場合も、請求の全額を払うか、最低額を払うかといった金額の設定は利用者が選びます。消費者金融保護局(CFPB)の報告書では、2024年の最後の請求期間に、利用のあった口座(特定の店専用のカードを除く)のうち、自動払いで払った口座は27%で、半分以上はネットやアプリから利用者が自分で払っていました。

CFPBは、締め日から支払期日までの期間を「猶予期間」と呼んでいます。大半のカードは買い物について猶予期間を設けていますが、カード会社に猶予期間を設ける義務はありません。

たとえば、毎月15日が締め日で、翌月10日が支払期日のカードを考えます。1月16日から2月15日までの買い物は、2月15日に締められて、1枚の請求書にまとまります。このカードで猶予期間が適用されている場合、2月16日から支払期日の3月10日までが猶予期間です。この期間に請求の全額を払えば、1月16日から2月15日までの買い物に利息はかかりません。

支払期日までに請求の全額を払った場合と、全額を払わなかった場合の違いは、次の表のとおりです。

支払期日までに全額を払った場合支払期日までに全額を払わなかった場合
請求のうち、払わなかった金額なし翌月の請求に持ち越され、利息がかかる
猶予期間続く失うことがある
2月16日以降の新しい買い物猶予期間が適用されていれば、利息がかからない猶予期間を失うと、買った日から利息がつく

つまり、同じカードを使っていても、毎回全額を払って利息を払わない人と、残高を持ち越して利息を払う人に分かれます。



残高を持ち越す人は45%、全額払う人は55%

FRBの家計の調査(2025年10月)では、カードを持つ人のうち、過去12か月に1回以上、残高を持ち越した人は45%でした。残りの55%は、一度も持ち越さず、毎回全額を払っていました。

世帯の年収による差もあります。年収が10万ドル以上のカード保有者では、残高を持ち越した人は37%でした。ところが、10万ドル未満となると、半数を少し超えました。



日本の場合:買うときに支払方式を選ぶ

日本のクレジットカードでは、買うときに「1回払い」「分割払い」「リボ払い」などの支払方式を選ぶことができます。

日本クレジット協会は、1回払いを、買った翌月に一括して支払う方式で、一般に手数料はかからない、と説明しています。分割払いは、支払回数を決めて払う方式で、利用金額や回数に応じた手数料がかかります。

リボ払いは、月々の支払額を一定の額、または残高に対する一定の率に決めておき、残高に応じた手数料を払う方式です。同協会は、残高があるかぎり支払いが終わらない、と説明しています。

日本では、通常、支払日に、カード会社が計算した支払金額が、指定した銀行口座から自動的に引き落とされます。

アメリカ日本
支払い方の選び方請求が来てから、その請求についていくら払うかを決める買うときに1回払い・分割払い・リボ払いなどを選べる
毎月の支払い利用者が金額を指定して払う。自動払いでも、全額や最低額など、払う金額を自分で設定する通常、支払日に、支払金額が銀行口座から自動的に引き落とされる
全額を払った場合猶予期間が適用されている場合、買い物の分には利息がかからない1回払いは一般に手数料がかからない
全額を払わなかった場合猶予期間を失った場合、残りに利息がかかり、翌月に持ち越す分割払い・リボ払いは、回数や残高に応じた手数料がかかる


まとめ

アメリカのクレジットカードは、請求が来てから、最低額以上でいくら払うかを、利用者が自分で決める仕組みです。過去1年に一度も残高を持ち越さなかった人のほうが多いものの、持ち越したことのある人も半数近くいます。

アメリカのクレジットスコアについては、クレジットスコアの回で解説しています。

なお、本記事の内容は2026年10月時点のものです。



情報源

連邦準備制度理事会(FRB) – Economic Well-Being of U.S. Households in 2025 – Credit

連邦準備制度理事会(FRB) – Economic Well-Being of U.S. Households in 2025(報告書PDF)

連邦準備制度理事会(FRB) – Survey of Household Economics and Decisionmaking 2025 Codebook(調査票・PDF)

消費者金融保護局(CFPB) – What is a grace period for a credit card?

消費者金融保護局(CFPB) – The Consumer Credit Card Market (2025)(PDF)

消費者金融保護局(CFPB) – Regulation Z 公式解釈 Comment 2(a)(4) Billing cycle

消費者金融保護局(CFPB)公開の研究論文 – To Pay or Autopay? Fintech Innovation and Credit Card Payments(2023年・PDF)

日本クレジット協会 – クレジットの支払方式の種類

日本クレジット協会 – 利用明細の確認について

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