アメリカの常識2026.10.03読了 約6分

歯医者とメガネは別の保険?アメリカの医療・歯科・眼科の保険

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歯医者とメガネは別の保険?アメリカの医療・歯科・眼科の保険|日本人が知らないアメリカの常識


歯医者とメガネは別の保険?アメリカの医療・歯科・眼科の保険|日本人が知らないアメリカの常識

この記事の要点

  • アメリカでは、歯科保険や眼科保険が、医療保険とは別の保険になっていることがあります。
  • 州が運営するカリフォルニアの販売サイトで大人が医療保険に入っても、歯科と眼科の保障はついていません。
  • メガネやコンタクトは主に眼科保険、白内障の手術のような目の治療は医療保険を使います。


日本では、内科にかかるときも、歯医者で虫歯を治すときも、同じ公的医療保険を使います。

アメリカでは、歯医者の費用に備える「歯科保険(dental insurance)」や、メガネやコンタクトの費用に備える「眼科保険(vision insurance)」が、医療保険(health insurance)とは別の保険になっていることがあります。シリコンバレーのあるカリフォルニア州では、州が運営する保険の販売サイトで大人が医療保険を買っても、歯科と眼科はついていません。歯科保険に入る場合は同じサイトで追加し、眼科保険に入る場合はサイトが案内する保険会社に直接申し込みます。

日本人が知らないアメリカの常識を、日本との違いから解説するシリーズです。これまでの回は連載のページにまとめています。



カリフォルニアの販売サイトでは大人の歯科・眼科は別

カリフォルニア州が運営する保険の販売サイトCovered California(カバード・カリフォルニア)では、オンラインで医療保険を比べて加入できます。このサイトの医療保険に歯科と眼科の保障がついてくるのは、19歳未満の子どもの分だけです。

保険19歳未満の子ども大人
医療保険サイトで加入するサイトで加入する
歯科保険医療保険に含まれるサイトで別の歯科保険を追加する
眼科保険医療保険に含まれる眼科保険の会社に直接申し込む

このサイトで大人の歯科保険を追加するには、同じサイトで医療保険に入っている必要があります。医療保険の保険料には、収入などの条件によって補助を受けられる場合がありますが、この補助は歯科保険には使えません。歯科保険の毎月の保険料は、全額を自分で払います。2027年は、5社が8つの歯科保険を出す予定です。

大人の眼科保険は、サイトが案内する眼科保険の会社(EyeMedとVSPの2社)に直接申し込みます。加入や支払いの手続きは眼科保険の会社が行い、1年中いつでも加入できます。

全米でみても、州や米政府が運営する公的な販売サイトで売られる医療保険のうち、大人の歯科を含むものは、全体の1割に満たないという分析があります(2023年のデータを分析した、医療政策の学術誌Health Affairsの研究)。



勤め先の保険でも分かれていることがある

日本では、会社員は原則として勤め先の健康保険などに加入しますが、カリフォルニア州では医療保険を用意していない会社もあります。カリフォルニア・ヘルスケア財団などの2025年の調査では、従業員10人以上の会社のうち、少なくとも一部の従業員に医療保険を用意している会社は73%でした。

勤め先の保険でも、医療・歯科・眼科は分かれていることがあり、歯科保険や眼科保険は、勤め先が用意しているとは限りません。米労働統計局の全米の統計(2026年3月時点)では、民間企業で働く人のうち、勤め先の医療保険を利用できる人は約7割ですが、歯科保険は約4割、眼科保険は約3割にとどまります。



眼科保険はメガネやコンタクトのための保険

カリフォルニア州の販売サイト、カバード・カリフォルニアで医療保険に入ると、19歳未満の子どもには、医療保険に子ども向けの眼科の保障が最初からついてきます。眼科保険を別に買う必要はありません。対象は、目の検査と、1年に1組のメガネ(またはコンタクトレンズ)で、保障が最低限のプランを除き、自己負担はありません。

大人の場合は、医療保険に眼科の保障がついていません。眼科保険に入るかどうかは本人の判断で、眼科保険に入っていなければ、メガネやコンタクトの費用は自分で払います。



目の手術は医療保険を使う

眼科保険は、主にメガネやコンタクトレンズの費用を補うための保険です。白内障の手術のような目の病気の治療や手術には、眼科保険ではなく医療保険を使います。

HealthCare.gov(米政府の医療保険の案内サイト)の説明では、州や米政府が運営する公的な販売サイトで売られる医療保険は、どのプランも外来での医療や、手術・入院を対象にしています。ただし、白内障の手術を含む個別の治療が実際に保険の対象になるかは、加入するプランによって違います。



まとめ

カリフォルニア州の公的な販売サイトでは、大人の歯科と眼科は医療保険に含まれません。加入する場合、歯科は同じサイトで追加し、眼科は保険会社に直接申し込みます。勤め先の保険でも、歯科保険や眼科保険が用意されているとは限りません。メガネやコンタクトは主に眼科保険、白内障の手術のような目の治療は医療保険を使います。

医療保険の保険料については、前回の記事で解説しています。

なお、本記事の内容は2026年10月時点のものです。保険の内容や保険料は、年ごとに改定されます。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言を提供するものではありません。個別の事案については、適切な資格を有する専門家にご相談ください。



情報源

Covered California – Dental Insurance

Covered California – Premium Change for 2027 Dental Plans(2026年8月25日)

Covered California – Vision Insurance

Covered California – 2026 Patient-Centered Benefit Plan Designs(PDF・2025年7月28日)

カリフォルニア・ヘルスケア財団(CHCF) – California Health Benefits Survey 2025

Health Affairs – Availability of adult dental plans in the Affordable Care Act Marketplaces(2024年11月・PMC掲載)

米労働統計局(BLS) – Employee Benefits in the United States – March 2026(2026年9月25日)

米労働統計局(BLS) – National Compensation Survey: Glossary of Employee Benefit Terms

HealthCare.gov – What Marketplace health insurance plans cover

厚生労働省 – 保険診療の理解のために【歯科】(PDF)

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