アメリカの常識Tomorrow Access2026.11.05読了 約6分

投票日の7日後に届いた票も数える。カリフォルニアの選挙結果が確定するのは12月

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投票日の7日後に届いた票も数える。カリフォルニアの選挙結果が確定するのは12月|日本人が知らないアメリカの常識


投票日の7日後に届いた票も数える。カリフォルニアの選挙結果が確定するのは12月|日本人が知らないアメリカの常識

この記事の要点

  • カリフォルニア州の選挙結果は、投票日の夜には確定せず、2026年の中間選挙では州内の各郡(county)による確定の期限が12月3日、州務長官による認定の期限が12月11日です。
  • 郵便投票の用紙は有権者登録をしている人の家に届き、投票日までの消印があれば、投票日から7日以内に届いた票も数えます。
  • 投票日の夜や翌日に見る数字は途中の集計で、あとから数える郵便投票などによって、途中でリードしていた候補が入れ替わることもあります。


2026年11月3日(火曜日)に、アメリカで選挙が行われました。連邦議会の下院議員は、偶数の年の「11月の第1月曜日の次の火曜日」に選ぶと、連邦法(合衆国法典第2編7条)で決まっています。

大統領の任期は合衆国憲法で4年と決まっているので、下院議員を選ぶ2年ごとの選挙は、大統領を選ぶ年と、その任期の半ばにあたる年に交互にやってきます。大統領を選ぶ年の選挙は大統領選挙(presidential election)、任期の半ばに行われる今回のような選挙は中間選挙(midterm election)と呼ばれます。

ただ、カリフォルニア州では、投票日の夜にすべての票を数え終わるわけではありません。郵便で送られた票を、投票日のあとも受け付けているためです。投票日のあとに届いた郵便投票を数えるかどうかは、州ごとに決まりが違います。

カリフォルニア州は、58の郡(county)に分かれています。郡は州の中を細かく区切った地域で、それぞれに役所があります。投票用紙を送ったり、票を数えたりする選挙の作業は、この郡が行います。

カリフォルニア州の選挙結果は、郡が確定させる期限が12月3日、州が認定する期限が12月11日です。

日本人が知らないアメリカの常識を解説するシリーズです。これまでの回は連載のページにまとめています。


投票用紙は家に届き、7日後に届いた票も数える

カリフォルニア州務長官(Secretary of State)によると、各郡の選挙の担当者は、有権者登録が有効なすべての人に、郵便投票の用紙(vote-by-mail ballot)を送ります。

記入した投票用紙は、専用の封筒に入れて郵便で送るか、郡の投票箱(drop box)や投票所に持って行きます。郵便で送った場合は、投票日までの消印があり、投票日から7日以内に郡に届けば数えます。今回は11月10日に届いた分までです。

封筒が届くと、担当者は封筒の署名を、有権者登録のときの署名と見比べます。そのあと、誰が誰に入れたか分からないように、投票用紙を封筒から出してから数えます。

署名がない、または登録の署名と合わないときは、郡から郵便・電話・メールなどで連絡が来ます。郡の案内に従って、期限までに署名を確認する書類を出せば、その票も数えられます。州務長官の「Where’s My Ballot?」(私の投票用紙はどこ?)というサービスに登録すると、自分の票が郡に届いたか、受け付けられたかを、メールなどで知らせてくれます。

なお、カリフォルニア州で有権者登録をするには、アメリカ国籍を持ち、州内に住み、投票日当日に18歳以上であることなどの条件があります。永住権(green card)を持っていても、アメリカ国籍がなければ登録できません。


投票日の夜の数字は途中の集計

郡は、郵便投票の用紙を有権者に送り始めた日から、届いた郵便投票の署名の確認などの準備を始めることができます(2026年1月から適用されている州の選挙法の改正による)。ただし、集計の結果を出すのは、投票所が閉まったあとと決まっています。

州務長官の説明では、投票日の午後8時に投票所が閉まると、すぐに集計が始まります。最初に数えるのは、早めに届いていた郵便投票と、投票所で入れた票です。この集計は「準最終集計」(semifinal official canvass)と呼ばれます。

準最終集計に入らなかった郵便投票や、名簿に名前がないなど、その場で投票の資格を確かめられなかった人が投票所で入れた暫定投票(provisional ballot)は、次の「正式な集計」(official canvass)で数えます。郡は、この集計を投票日から30日以内に終えて結果を確定させます。今回の期限は12月3日です。

州務長官によると、暫定投票になるのは、たとえば、登録しているはずなのに投票所の名簿に名前がない人です。家に届いた郵便投票の用紙を持たずに投票所へ来て、郵便ですでに投票していないかをその場で確かめられない人も、暫定投票になります。暫定投票の票は、郡がその人の有権者登録と、ほかで投票していないことを確かめてから数えます。

州務長官は、郡から届いた結果をもとに、州と連邦の役職の選挙と、州全体の住民投票の結果を認定します。今回の期限は12月11日です。

州務長官によると、投票日に郵便で届いた票や、投票日に投票所へ持ち込まれた郵便投票も、この正式な集計で数えます。このため、投票日のあとも、正式な集計が終わるまで、数えた票の数は増えていきます。

投票日の翌日にニュースや郡のサイトで見る数字は、こうした途中の集計です。差が小さい選挙では、あとから数える票によって、途中でリードしていた候補と最終的に当選する候補が入れ替わることもあります。郡が結果を確定させるまで、途中の数字は確定した結果ではありません。

ここまでの流れを、日付の順にまとめました。

開票の流れ(2026年の中間選挙・カリフォルニア州)。投票日の前:郵便投票の用紙を送り始めた日から、郡が、届いた郵便投票の署名の確認などの準備を始められる(結果はまだ出さない)。投票日と、その後の集計:11月3日(投票日)午後8時に投票所が閉まり、「準最終集計」が始まる。投票日の夜から、ニュースや郡のサイトに途中の数字が出る(順位が入れ替わることもある)。11月10日が郵便投票が届く期限(投票日までの消印があるもの)。結果が確定するまで:12月3日が郡が結果を確定させる期限、12月11日が州務長官が結果を認定する期限。

まとめ

カリフォルニア州では、投票日までの消印がある郵便投票は、投票日から7日以内に届けば数えます。

投票日の夜や翌日の数字は途中の集計で、順位が入れ替わることもあります。選挙結果の期限は、郡の確定が12月3日、州の認定が12月11日です。

なお、本記事の内容は2026年11月時点のものです。


情報源

California Secretary of State – Vote By Mail

California Secretary of State – General Election November 3, 2026: Key Dates and Deadlines

California Secretary of State – The Official Canvass of the Vote

California Secretary of State – Provisional Voting

California Elections Code § 15101

California Secretary of State – Voter Registration

2 U.S. Code § 7 – Time of election

U.S. Constitution – Article II


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