Zoox、ラスベガス空港で有料ロボタクシー開始 ターミナル1・3で乗降
2026年9月3日

Amazon傘下の自動運転企業Zooxは2026年9月3日、ラスベガスで運行する有料ロボタクシーの目的地にハリー・リード国際空港(LAS)を加えました。空港の旅客ターミナルはターミナル1と3の2つで、その両方で乗客を乗せ降ろしします。
ハンドルもペダルもない専用設計の車両が完全無人でLASに乗り入れるのは初めてだと、Zooxと空港を運営するクラーク郡は説明しています。
8月10日の有料化から3週間余りでの拡大です。
ターミナル1と3で乗降できる空港サービスの中身
Zoox公式の案内によれば、ターミナル1では出発階で降車し、乗車はレベル0へ降りて横断歩道を渡った先の「Zoox Pickup Zone」です。ターミナル3は降車がレベル0、乗車はドア55から横断歩道を渡った先の乗車ゾーンです。
TechCrunchは、ウーバーやLyftの乗車場所が手荷物受取所から徒歩5〜10分の駐車場ビル上階にあるため、空港から市内へ向かう客の取り込みでZooxがやや有利になり得ると指摘しています。
料金について、TechCrunchが伝えたZooxの説明によれば、基本料金に距離と時間を加えて算出し、確定額を予約前に表示します。空港やSphereなどでは目的地料金が加わる場合があります。
ラスベガス・レビュージャーナル紙によれば、市内で稼働するZooxの車両は65台で、ストリップ沿いの主要施設に空港が加わります。
連邦免除から5週間、有料化・新都市・空港と続く拡大
米国家道路交通安全局(NHTSA)は2026年7月30日、連邦自動車安全基準(FMVSS)8項目の一部要件を一時的に免除する商用配備免除をZooxに与えると発表しました。免除は7月31日に発効し、2028年7月31日までの2年間、12か月あたり2,500台までが対象です。免除の内容は当サイトの解説記事 で詳しく紹介しています。
8月10日にラスベガスで有料運行を始め、8月12日には安全評価の枠組みも公開しました。9月1日にはヒューストンとサンディエゴで地図作成と試験走行を始めると発表し、展開先は米国12地域に広がっています。
Zooxは2026年3月の発表で、2025年春から改造した試験車両でLASでの走行試験を続けていると説明し、2025年に5,500万人近い旅客を扱った同空港を重要な市場と位置づけていました。
7月には、火災現場の煙に車両が進入した6月の事案を受け、105台を対象にソフトウェアをリコールしたとTechCrunchが報じています。
ネバダ州が3社の申請を承認、クラーク郡で最大7,000台
ネバダ州交通局(NTA)は8月20日の会合で、テスラ、Waymo、Aviari Services(NTAの公告によればウーバーの完全子会社)の3社による、クラーク郡で有料の無人旅客輸送を行う「自動運転車ネットワーク会社」の申請を承認しました。州の発表によれば、許可は条件の充足をNTAが確認したうえで発行され、発行後12か月の車両数はテスラが最大5,000台、WaymoとAviariが各1,000台、3社合計で最大7,000台です。
許可区域には空港も含まれますが、乗り入れにはクラーク郡航空局の承認を別途得る必要があります。運行は許可発行から120日以内に始めることが条件で、料金の届け出なども求められます。
TechCrunchによれば、ウーバーはヒョンデ傘下のMotionalとZooxの車両で運行する計画です。Zooxは2026年3月にウーバーとの複数年契約を公表済みで、別途100台までの自社許可も持つとTechCrunchは伝えています。
テスラのCybercab担当チーフエンジニアは会合で、5,000台は上限であり、1年後に2,500台に達すれば満足だと述べたとTechCrunchが報じています。地元のタクシー・リムジン事業者団体は供給過剰などを理由に反対しました。
TechCrunchによれば、9月3日時点でLASに乗り入れる無人タクシーはZooxだけです。申請が承認された3社が州の許可発行に必要な条件を満たし、さらに郡航空局の承認を得れば、空港でも各社が競合することになります。
今後の注目点
テスラ、Waymo、Aviariの3社が州の許可発行に必要な条件を満たし、空港乗り入れに必要なクラーク郡航空局の承認をいつ得るかが当面の焦点です。
Zooxについては、ネバダ州の自社許可で認められた最大100台の範囲で、ラスベガスの車両を報道されている65台からどこまで増やすかが注目されます。NHTSAの12か月あたり2,500台は、免除対象車を商用配備できる連邦上の枠で、ラスベガス単独の上限ではありません。
ヒューストンとサンディエゴの乗客向けサービスの時期や、カリフォルニア州の商用化に必要な許可の取得時期も公表されていません。
情報源
Zoox – Las Vegas International Airport: Ride with Zoox
Nevada Transportation Authority – 2026 Notices, Docket 26-07015 Aviari Services LLC
Zoox – Zoox granted first-ever NHTSA commercial exemption for purpose-built robotaxi
Zoox – Next stop: Houston and San Diego!
Zoox – Our biggest milestone yet
Zoox – Zoox is partnering with Uber
Zoox – Safety Case Framework at Zoox
TechCrunch – Amazon’s Zoox expands its robotaxi service to Las Vegas airport
TechCrunch – Tesla, Uber, and Waymo all get the OK to operate thousands of robotaxis in Nevada
TechCrunch – Zoox to start charging for robotaxi rides in Las Vegas
TechCrunch – Zoox issues software recall after a robotaxi got confused by heavy smoke
FOX5 Las Vegas – Zoox announces launch date of driverless robotaxi service at Las Vegas airport
Las Vegas Review-Journal – Zoox to begin paid robotaxi rides at Las Vegas Reid Airport
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