コロナ禍の握手とハグについて考える

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高校生の息子は現在期末試験中。学校はあと2日で終了して、夏休みに入るのだが、明日のスペイン語の期末試験(final exam)は先生がコロナに罹ったためキャンセルとなった。このまま再試験は行われず、成績はこれまでの総合評価によってつけられる。1日2科目ずつ試験が行われており、そのうち1科目の試験が取りやめとなったので、明日の息子の下校時間は10時30分だ。幼稚園の下校時間より早い。。。ちなみに登校時間は8時半である。

そして今朝、音楽の先生もコロナに罹ったことが判明し、今学期はもう学校に来られないことを詫びるメールが届いた。3回のワクチン接種を受けていても、罹るときは罹ってしまうようだ。先週は学校で音楽のコンサートがあったのだが、この先生は卒業していく最終学年の生徒達をしっかりとハグ(hug)していた(マスクは着用)。感染が広まらないことを願うばかりである。

コロナになって握手とハグ(hug)に対する人々の意識が大きく変わったのは事実。ワクチンが開発されるまでは、人から人への感染を防ぐために一緒に住んでいる家族以外と話す時は社会的距離(social distance)の徹底を求められ、握手やハグは論外となった。

これまでにコロナによる累計死者数が100万人を超えたアメリカだが、3回目のワクチン接種が徹底したあたりから、気にせずに握手やハグを再開する人も増えてきた。ただしこれをよしとするかどうかは本当に人によると思う。自分は全く気にしなくても、相手はものすごく気をつけている場合もあるだろうし、逆も然り。ネットの記事で「久しぶりに会った友人に嬉しくてハグをしようとしたら、相手に『えっ?』という顔をされてすごく気まずかった」という投書を目にしたこともある。まさに”To hug or not to hug”である。

アメリカに来たばかりの頃、この国に親戚はおろか、親しい友人もいなかった私たち一家は、とにかく様々な人たちと交流して知り合いや友人をつくるように努力していた。顔見知りになるうちに、会うとニコッと笑ってハグをしてくれる人たちがだんだん増えてきて、その度に自分たちが受け入れられているような気がして、とても温かい気持ちになった。でも最近は少し考え過ぎてしまう節があり、相手から求められれば応じるが、自分から進んで握手やハグを求めることはしていない。(代わりに”Hi” と言って軽く手を振ることが多い)

日本にはお辞儀(bow)という素晴らしい挨拶の文化があるので、コロナによって挨拶の仕方が大きく変わったということはないのだろうが、アメリカでは劇的に変化したと言っても過言ではない。徐々に元に戻りつつあるとは思うが、完全に戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。

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