2019年6月29日には息子の小学校からの仲良しのEくんのバーミツバ(Bar Mitzvah)に参列した。バーミツバはユダヤ人の男の子の成人式で、13歳の時に盛大なお祝いが行われる。まずは正式な招待状が届けられる前にEくんのお母様から事前にテキストで式の日程を知らされ、私たち一家が参加できるかどうかの打診があった。残念ながら夫は日本への出張が入ってしまっており参加できなかったのだが、家族ぐるみで仲良くしてもらっているEくんのご家族からのお誘いなので、もちろん息子と娘、私の3名は喜んで参加する旨を伝えた。
ほどなく立派な招待状が我が家に届き、午前中に行われるバーミツバの儀式の会場と夜のパーティー会場の詳細、パーティーで出される食事についての希望(肉料理、魚料理、ベジタリアン料理)を参加者分返信するように記載されていた。
式に参加するからにはご祝儀が必要だろうと思ったので、周りの人に聞いてみると、バーミツバの場合はユダヤ教で縁起が良いとされる18という数字の倍数の金額を持参するとよいと教えてもらった。(例えば18 X 13(歳のお祝い) = 234ドル分の小切手もしくは現金を包む)日本では探す必要に迫られたことがなかったバーミツバ用のカードもこちらではたくさん売られていて、お祝いのメッセージを書く欄の他に、小切手や現金を挟めるようになっている便利なカードを見つけたので、それを購入した。また、この時に”Mazel Tov!”(おめでとう!)というユダヤ人が使う表現も覚えた。
当日は午前10時半からシナゴーグ(Synagogue)と呼ばれるユダヤ教の教会でバーミツバの儀式が行われた。儀式では英語とヘブライ語の両方が使われたのだが、Eくんがスラスラとヘブライ語を読んでいるのを見て、「Eくんは既に立派なバイリンガルなのね」と感心した。言うまでもなく私と子供たちはヘブライ語は全くわからず、英語も完璧からはほど遠い感じだったので、きちんと式の内容を理解することはできなかったのだが、とにかく周りの参列者の皆さんに合わせて立ったり座ったり、歌を歌ったり(しているふうに)して平然としているふうを保った。
無事に儀式が終わり、Eくんが一人前の男性として教会に認められた後は、シナゴーグ内の敷地で軽食が振る舞われた。息子はEくん&お友達と、私は娘と一緒に他の参列者やEくんのご家族との歓談を楽しんだ(と言いたいところだが、実際はあまり知り合いがいなかったので必死に知っている人を見つけて話しかけた感じである。)
一旦家に戻り、夜はみんなでドレスアップして、まるで結婚式の披露宴のような豪華なお祝いパーティーに参加した。この日のためにDJが雇われ、子供も大人も食事の後はゲームをしたり、踊ったりと賑やか&華やかな式であった。会場のテーブルは、息子はEくん達と、娘はEくんの姉のMちゃん&従姉妹と、私は息子の小学校で顔見知りだったAさんご夫妻と一緒であった。私たちが話す人がいなくて困らないようにと、Eくんのご家族が一生懸命考えてくれたのだと思う。思いやりがとてもありがたかった。