自動車の購入
前回、走行距離が10万マイル(16万km)のLexusを買う話をしましたが、購入にあたってはそんな簡単な手続きではありませんでした。中古車展示場で車を選んで商談テーブルで価格交渉に入りましたが、それまでとても優しかった女性のセールスの顔つきが変わりました。面白かったのは、急に少し色がついたサングラス風のメガネに切り替えて「値段の交渉には一切応じられない」と一言。おそらく英語のままならない日本人で舐められているのでしょう。こちらは英語がままならないので、交渉は全く進まず。「2台買うんだから安くしてよ」と話すも、アメリカでは一家に車2〜3台が当たり前。全く話になりませんでしたw
仕方なく、値段が決まり、車を買うための契約書の手続きに入りますが、「保険は入っているよね?」と一言。「ハァ〜?」なんで?と思って何度も英語で確認していると、アメリカでは車の保険を持っていないと車が買えないと言われました。いやいやいやいや、車を買ってから自分の事故のために後から保険に入るのが普通でしょ?と拙い英語で話してもNoの一言。仕方なく、ちょっと待ってと伝え、その場で、アメリカでは最も安い部類に入るGeico保険のWEBサイトに行って申し込もうと思うと、「車の情報を入れなさい」ときたもんだ。いやいやいやいや(Part2)、車を買うために保険を買えと言われたんだけど、、、と思いつつも、ウェブではこれ以上自動車保険の購入手続きができません。女性のセールスに「保険買えないんだけど。。。」と伝えると、「じゃあ、私の知り合いが保険のセールスをしているから電話で買ってあげるわよ」と言われ、どんな条件かもわからずアメリカでは高い部類に入るAAAの保険を買わされました。。。
その後も、契約書の英語なんか詳しく読むことができず、とにかくたくさんのサインをして購入まで進みました。。。
自動車の購入(続き)
話はまだ終わりません。長〜〜〜い契約書に何箇所もサインをさせられ、ようやく終了かと思ったら、今度はファイナンス部門の担当という女性が出てきて、何やら早口の英語でまくしたてられます。よぉ〜く、英語を聞いてみると、車のボディーに関わる保険とか、メンテナンスができるサービスとか、色々オプションをつけないか?とのこと。「アメリカでは車にすぐ傷つけられたりトラブルが多いから、こういったサービスは必須だ」みたいなことを(たぶん)英語でゴリ押しされます。「いやー、そんなんいらんやろ?」と思いながらも、英語で押し返せず、自動車購入価格に加えて、2000ドル以上のサービスに加入させられました。今ならハッキリといらないと言えますが、アメリカに到着してまだ数日しか経っていない私には、半泣き状態で契約を済ませるしかありませんでした。。。
自動車の購入(続き2)
さぁ、もう終わりだろうと思ったところ、「支払いはどうするか?」と聞かれ、「どうするの?」と逆に聞き返したところ、「Cashier’s Checkをもってこい」とのこと。Cashier’s Checkって何?と頭の中が???の状態でしたが、どうも銀行の窓口に行って所定の金額が入った小切手を持ってこいということだそうです。
キャッシャーズチェックとは?
自分の口座がある銀行へ行って、口座からお金を引き落とし、Cashier’s Checkを作ってもらいます。
とりあえず「わかった」として銀行に向かうのですが、その小切手の発行には5日かかると言われ、移動手段として明日にでも欲しかった車が手に入れられません。いやー、本当に気持ちが折れましたね。。。文章で書くと大したことないように見えますが、「俺ってこんなことすらできないんだなぁ、、、」と半泣きになりながら、これからもいろんなことをこなしていくことになります。