アメリカの常識2026.10.19読了 約5分

陪審員は初日無給?アメリカの裁判所から届く呼び出し状

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陪審員は初日無給?アメリカの裁判所から届く呼び出し状|日本人が知らないアメリカの常識


陪審員は初日無給?アメリカの裁判所から届く呼び出し状|日本人が知らないアメリカの常識

この記事の要点

  • アメリカのカリフォルニア州の陪審員は、裁判所に行った初日は日当が出ず、2日目から1日15ドルです。
  • その日にどの法廷にも呼ばれなければ務めはその日で終わり、通常は少なくとも1年は呼ばれません。
  • 日本の裁判員は、裁判員の候補として裁判所に呼ばれた日から日当が出ます。


アメリカでは、ある日、裁判所から「陪審員として来てください」という呼び出し状が届くことがあります。陪審員は、裁判で証拠を聞き、事実について判断する一般の人のことです。犯罪を裁く刑事裁判だけでなく、個人や会社どうしの争いを扱う民事裁判にも加わります。

カリフォルニア州では、呼ばれて裁判所に行った初日は、日当(1日ごとに払われるお金)が出ません。日当が出るのは2日目からで、額は1日15ドルです。

日本の裁判員は刑事裁判だけに加わり、日当は裁判員の候補として裁判所に呼ばれた日から出ます。

日本人が知らないアメリカの常識を、日本との違いから解説するシリーズです。これまでの回は連載のページにまとめています。

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呼び出し状が届き、初日は無給

カリフォルニア州の裁判所の案内によると、陪審員になれるのは、アメリカ国籍を持つ18歳以上の人で、英語で事件の内容を理解して話し合える人などです。呼び出し状を出した郡に住んでいることも条件です。アメリカ国籍を持たない人は対象になりません。

呼ばれる人は無作為に選ばれます。州の案内は、名前が選ばれる元になる情報として、郡の選挙人名簿、州の運転免許の記録、州の所得税の申告を挙げています。

ただし、アメリカ国籍を持たない人にも呼び出し状が届くことがあります。サンタクララ郡の裁判所は、アメリカ国籍を持たない人を陪審員になれない人の例に挙げたうえで、資格がない人はオンラインの受付や郵送などで、資格がないことを裁判所に申し出る形を案内しています。返事をしないままでいると、裁判所に呼び出されることがあるとも書いています。

日当は、2日目から1日15ドルです。シリコンバレーのあるサンタクララ郡の裁判所も、初日の支払いはなく、2日目から支払うと案内しています。



1日で終わることが多い「1日か1裁判」

カリフォルニア州には「1日か1裁判(ワン・デイ・オア・ワン・トライアル)」という仕組みがあります。

呼び出し状を受け取った人は、指定された日に裁判所へ行き、担当する法廷に呼ばれるのを待ちます。その日、どの法廷にも呼ばれなければ、その日の終わりに務めは終わり、通常は少なくとも1年は呼ばれません。

法廷に呼ばれた人は、その裁判の陪審員を選ぶ場に加わります。サンタクララ郡の裁判所の案内では、陪審員は次のように選ばれます。

まず、法廷にいる候補者の中から通常12〜18人が無作為に選ばれ、陪審員席に座ります。次に、裁判官や双方の弁護士が一人ずつ質問し、この裁判で公平に判断できるかを確かめます。弁護士は、たとえば弁護士の一人と知り合いであるといった理由があれば、その人を外すよう裁判官に求めることができます。決められた人数までは、理由を言わずに外すこともできます。必要な人数がそろったところで、陪審員が決まります。

陪審員に選ばれた人は裁判が終わるまで務め、終われば少なくとも1年は呼ばれません。

呼び出しには、原則として応じる必要があります。ただし、正当な事情があれば、務めの免除や延期を認めてもらえることがあります。州の案内は、その例として、裁判所までの交通手段がない、世話をしている家族を代わりに見てくれる人がいない、務めると経済的にとても大きな負担になる、などを挙げています。

免除も延期も認められていないのに応じなかった人は、最高1,500ドルの罰金か拘留、またはその両方になることがあると、州の案内は書いています。

日本の裁判員は、衆議院議員選挙の有権者の中から無作為に選ばれます。日当は、裁判所に呼ばれた候補者が1日8,750円以内、選ばれた裁判員が1日1万900円以内で、かかった時間に応じて決まります。正当な理由なく来ない場合は、10万円以下の過料(行政上の罰として払うお金)になることがあります。

2024年に選ばれた裁判員と補充裁判員は合わせて6,645人で、1年あたり有権者の約1万5,800人に1人の割合です。

項目カリフォルニア州の陪審員日本の裁判員
選ばれる人アメリカ国籍を持つ18歳以上の人など。選挙人名簿などの記録から無作為に選ぶ衆議院議員選挙の有権者から無作為に選ぶ
日当初日は出ない。2日目から1日15ドル候補として呼ばれた日から出る。候補者は1日8,750円以内、裁判員は1日1万900円以内
正当な理由なく来なかったとき最高1,500ドルの罰金か拘留、またはその両方になることがある10万円以下の過料になることがある


まとめ

カリフォルニア州の陪審員は、裁判所に行った初日は日当が出ず、2日目から1日15ドルです。裁判所に行った日にどの法廷にも呼ばれなければ、その日で務めは終わり、通常は少なくとも1年は呼ばれません。

日本の裁判員は、裁判員の候補として裁判所に呼ばれた日から日当が出ます。

なお、本記事の内容は2026年10月時点のものです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言を提供するものではありません。個別の事案については、適切な資格を有する専門家にご相談ください。



情報源

Judicial Branch of California – Jury Service

Superior Court of California, County of Santa Clara – Information About Jury Duty

Superior Court of California, County of Santa Clara – What to Do When You Receive a Jury Summons

Superior Court of California, County of Santa Clara – Jury Duty General Information

最高裁判所 裁判員制度 – よくある質問


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