S-1 ジャーナル
週刊 S-1 ジャーナル|米国 IPO × S-1 の定点観測

Bamboo は株の売却代金を1ドルも受け取らないのに、上場費用の見積もり約1,240万ドルは自社で負担すると、改訂版で初めて金額を入れました

2026年9月21日|株価は 9月18日 終値時点

空欄だった金額に、約1,240万ドルが入りました

9月14日、上場を待っている住宅保険の引受代行会社 Bamboo Insurance Services が、目論見書の改訂版を出しました。1株18.00ドルから20.00ドルという公開価格の範囲が、初めて入った版です。値決めも上場も、まだです。

この上場で売り出される株は、すべて既存の株主のものです。売った代金は売る側に入り、会社には入りません。 それでも、この売り出しにかかる費用は会社が負担すると、8月28日の目論見書(原S-1)にすでに書かれていました。空いていたのは金額です。

原S-1のその行は「費用(引受の割引を除く)の見積もりは約(空欄)百万ドル。そうした費用はすべて当社が支払うか、負担する」と、数字の場所だけが抜けていました。9月14日の版で、そこに約1,240万ドルが入りました。登録や上場の手数料、印刷、弁護士や会計の費用などの見積もりで、株を投資家に売る証券会社(引受人)の割引や手数料は含みません。

同じ版の引受の章には、引受人が会社の費用の一部に最大250万ドルまで払い戻す、という一文が加わりました。会社のほうも、引受人の費用の一部を最大8万ドルまで払い戻します。この8万ドルは原S-1にも書かれていました。

同じ版で、売り手の名前も入りました

原S-1には、「売出株主」という言葉の定義に、指す先の書かれていない1行もありました。9月14日の版で、そこに CVC Blocker Holdco と Miramar Blocker Holdco という2つの組合の名前が入りました。前者は CVC のファンド群が、後者は CVC のファンド群と White Mountains が、直接または間接に持つと定義されています。この CVC は、ルクセンブルクに本拠を置く投資会社 CVC Capital Partners で、事業会社の投資部門を指す日本語の CVC ではありません。

売り手の1行が埋まった改訂版の答え合わせ

表は、この会社についてまだ何も言えません

私たちのスコアボードの「直近の上場」11社は、それぞれの上場初日の終値(Freenome は SPAC 合併が完了した日)で1,000ドルずつ買っていたら、9月18日の終値で合計1万1,300ドルです。それぞれの上場日に同じ額を S&P500 に入れていたら、1万1,583ドルでした。

Bamboo はこの11社に入っておらず、上場を待つ会社の欄にいます。株価が付くまで、表に Bamboo の数字はありません。付いたあとも、上場費用を誰が負担する取り決めだったかは、表には出てきません。

次に数字が入る場所も、もう見えています

9月14日の版にも、空欄は残っています。そのひとつが、引受人の取り分である、1株あたりの引受手数料とその合計です。目論見書はこれを、売出株主が引受人に払うものとして書いています。

引受人への手数料は売り手が払い、それ以外の費用は会社が負担する、という分け方です。この欄がどう埋まるかが、次の版で見る場所です。

空欄は、読み飛ばす場所ではありませんでした

8月の原S-1で空いていた行のうち、ここで取り上げた2つ(費用の金額と、売り手の名前)は、9月の改訂版で埋まりました。照合したのは1社の2つの版で、どの行を見るかを選んだのは私たちです。

8月の版で空いていた場所を覚えておけば、9月の版でどこを読めばよいかは、先に分かっていました。

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