🌍CES 2026 |ソニーの出展転換、サムスン・LGの新戦略【徹底解説】

いよいよ CES 2026 が近づいてきました。
皆さん、準備は整っていますか?
こちらの 徹底解説版 は、
「企業戦略の背景や文脈まで深く理解したい」
「CESの動きをしっかり把握して現地で活かしたい」
という方向けに、今年の大きな構造変化を丁寧に解説しています。
今年のCESは、ソニー(Sony Honda Mobility)、サムスン、LGが大胆な戦略転換を行う「地殻変動の年。」
その背景と意味を深掘りしていきます。
(当該記事の内容をサクッとまとめた要約版はこちら)
🌍世界最大のテック見本市で起きている構造的変化
2026年1月、ラスベガスで開催される世界最大のテクノロジー展示会「CES 2026」で、業界構造の変化を象徴する出来事が起きようとしています。
1967年から58年間にわたってCESの象徴的存在だったソニーグループが、従来のメイン会場での「グループとしての大規模出展」を終了することが明らかになりました。
ただし、これは「CESからの完全撤退」ではありません。
Sony Honda Mobility(SHM)は公式にCES 2026への出展を表明しており、またソニーグループの半導体関連部門の一部(Altair Semiconductor)も参加を予定しています。
つまり、ソニーは「グループ横断的な展示形式」を見直し、事業領域ごとに最適化された新しい出展形態へ移行しているのです。
🚗 ソニーの「決断」が示す新時代の到来
🏛️ 58年間継続してきた伝統的な出展形式の終了
ソニーグループは1967年以来、ラスベガス・コンベンションセンターに恒常的にブースを構え、プレスデーの最後を飾る「ソニー・プレスカンファレンス」はCESの象徴的存在でした。
しかし2026年、その伝統が大きな転換点を迎えます。
「ソニーグループ」としての出展をやめ、代わりにSony Honda Mobilityとしてモビリティ分野に特化した出展を実施。
CES 2026の公式出展者リストにも、Sony Honda Mobility Inc.が「Vehicle Tech & Advanced Mobility」カテゴリーで登録されています。
🚘 AFEELAブランドで描く新戦略
Sony Honda Mobilityは2022年に設立された日本の合弁モビリティテック企業です。
同社によると、AFEELAブランドの初回量産EVモデルを2025年に発売し、2026年には配送開始を予定しています。
ソニーは、従来のテレビ・カメラ・PlayStationといった家電中心の展示から離れ、「未来のモビリティ体験」へと主戦場を移しました。
この転換は、“撤退”ではなく、新しい戦略的再配置(Repositioning)と言えるでしょう。
「ソニーとCES:58年の歴史」
– 1967年6月 : CES初開催(ニューヨーク)
– 1967年~2025年 : ソニーグループとして継続出展
– 2022年 : Sony Honda Mobility設立
– 2025年 : AFEELA 1発売予定
– 2026年1月 : ソニーグループ出展形式の転換
– 2026年半ば : AFEELA 1配送開始
🏨 サムスン「史上最大作戦」の真意
💎 ウィンホテルでの「プレミアム戦略」
韓国のサムスンは、ソニーとは異なる方向で大きな動きを見せています。
メイン会場のラスベガス・コンベンションセンターから、最高級ホテル「ウィン(Wynn)」へと展示拠点を移し、4,628平方メートルの単独展示館を設ける予定です。
この規模はCES史上最大級の個別ブースとなり、まさに“格上げ移転”と呼ぶにふさわしい戦略です。
🔁 分散から統合へ:サムスンの「オールイン戦略」
これまでサムスンは、テレビ・家電・スマートフォンなどを別々に展示していましたが、2026年はこれらを統合。
「Samsung体験の完全版」として、ひとつの空間で包括的に体験できる形式に進化します。
💡 LG「技術革新」で勝負に出る
🏆 18個のイノベーション賞が証明する技術力
LG Electronicsは、CES 2026 Innovation Awardsを18部門で受賞し、そのうち2部門では最高評価の「Best of Innovation」に選ばれています。
中でも注目は、世界初の透明ワイヤレスOLEDテレビ。
テレビの形を根本から変える革新的な技術として、業界の話題をさらっています。
🌐 「Smart Life Solutions」で“つながる体験”を提案
LGは家電メーカーの枠を超え、「生活全体をスマート化するソリューション企業」へと進化しています。
単体製品の展示ではなく、エコシステムとしての体験価値を訴求する構成にシフトしました。
⚙️ CES 2026が示す「新しい競争ルール」
- 大規模ブース競争の終焉
派手な装飾や面積ではなく、“深く記憶に残る体験”の提供が鍵に。 - B2CからB2Bへのシフト
一般消費者向け展示から、技術連携・商談・PoC提携を主眼とする出展が主流に。 - 「製品」から「ビジョン」へ
機能説明ではなく、“どんな未来を創りたいのか”を語る展示が評価される時代に。
🔄 テック業界の「世代交代」が始まった
ソニー、サムスン、LGの戦略転換は、単なる展示形式の違いではなく、テクノロジー業界全体の構造的変化を象徴しています。
- 旧時代:製品スペックと性能競争
- 新時代:体験価値と世界観の共有
CES 2026は、この「世代交代」を決定づける舞台になるでしょう。
🌱 消費者にとっての変化
この動きは私たち一般消費者にも大きな影響を与えます。
- 統合された体験:製品同士が連携し、生活全体を支えるエコシステムへ
- パーソナライゼーション:一人ひとりに最適化されたユーザー体験
- 持続可能性:環境・社会・倫理を重視したモノづくりの加速
製品を“買う”のではなく、体験を“選ぶ”時代が本格的に始まります。
🚀 2026年1月、ラスベガスで歴史が動く
CES 2026は、単なる展示会ではなく、今後10年の業界構造を左右する分岐点です。
ソニーはグループ出展を見直し、事業会社ごとの焦点化へ。
サムスンはプレミアム体験空間で「質」を追求し、LGは技術革新で存在感を高めています。
3社の動きが示すのは、「従来のやり方の終焉」と「次世代への挑戦」です。
2026年1月6日から9日——ラスベガスで、テクノロジー業界の新時代が始まります。
🗒️ 注記
本記事作成時点(2025年11月16日)でソニーグループは、CES 2026での出展方針変更について公式な声明を発表していません。
本記事の内容は、公開されているCES出展者情報および業界報道(Sony Honda Mobility公式・Altair Semiconductor発表など)に基づいています。
🎯 エグゼクティブサマリー(Executive Summary)
🏁 ソニーグループはCESで58年間続けてきた「グループとしての大規模出展」を終了。
完全撤退ではなく、事業会社ごとの出展への再編。
🚗 Sony Honda Mobility(SHM)は公式に出展を表明。
Altair Semiconductor(ソニー半導体関連部門)も参加予定。
💎 サムスンはラスベガスの高級ホテル「ウィン (Wynn) 」へ拠点を移し、4,628㎡の史上最大ブースで“質重視”戦略を展開。
🏆 LGはCES 2026 Innovation Awardsを18部門で受賞し、世界初の透明ワイヤレスOLEDテレビなどを発表。
🌐 CES 2026が示す新ルール:
面積競争の終焉 → 体験の深さが価値に
B2CからB2Bへの転換
製品紹介よりも「未来へのビジョン」重視
🎁 CES 初参加でも迷わない!
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CES 2026 にご参加される方には「広すぎて回り方が分からない…」「どの企業を見ればいいの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
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CES の会場は巨大で、初参加者はほぼ必ず迷います。
本ガイドブックでは、
LVCC Campus / Venetian Campus / C Space
3つの主要エリアの役割を日本語でわかりやすく解説
初めての方でも失敗しない おすすめの「見学モデルコース」 を収録
📍 この1冊があれば、「どこから行けばいい?」と迷う時間がゼロになります。
🏆② 今年のイノベーションアワード受賞製品を “完全リスト化”
毎年発表される CES® Innovation Awards。
本ガイドブックでは、すべての受賞製品を一覧化し、以下の項目で整理しています:
・会社名
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どのカテゴリーが伸びているのか?
AI、モビリティ、ヘルスケア、スマートホームのどれが強いのか?
2023年〜最新年度までのデータも参照し、トレンドの変化を“経年比較”できるようにまとめています。
今後の企画立案にも役立つ、ビジネスにも強い内容です。
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ビジネスディナーにも観光にも便利な 厳選20店 を掲載。
・値段
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