ある時、高校の国語の授業中、N先生が言いました。
「大丈夫!いつか君たちの時代が来る」と。
あれから30年以上。振り返れば、確かに今がその時代だと感じます。
AIや自動運転といった技術が、日々の生活を内向的な私にぴったりな形に変えてくれているのです。
朝のルーティンが声だけで完結する幸せ
毎朝、私は冷蔵庫を開けて、中にある食材をChatGPTに音声入力で伝えます。すると、すぐにメニュー候補をいくつか提案してくれるので、その日の気分にあった品を作っています。
もし提案されたレシピが気に入らなくても、「他のレシピも教えて」と伝えるだけで、洋風、和風、中華風など様々なレシピを一瞬で出してくれます。
例えば今日は「ポトフを作りたい」と思ったので、冷蔵庫にあった玉ねぎ、セロリ、じゃがいも、にんじん、きのこ類などを伝え、「インスタントポットで作れるレシピを教えて」と伝えました。
おかげで献立を考える時間がほとんどゼロになり、日々の小さなストレスが減っています。



街で見かける未来:自動運転が当たり前に
先日サンフランシスコ市内に行ったら、Waymoの自動運転タクシーが当たり前のように街中を走っていました。驚いたのは、それがもはや特別な光景ではなく“日常”になっていること。
私自身も自宅では自動運転車を利用しています。運転に自信がない私にとって、自動運転は「安全」と「安心」を同時に与えてくれる存在です。
迷わずに目的地に着き、見知らぬ道を運転するストレスからも解放されました。50代となった現在、自動運転車があるならば老後の移動も安心だと感じています。
人に頼らないで済む快適さと、電話に縛られない暮らしの自由
AIに聞けば大抵のことは解決するので、人にわざわざ頼らなくても大丈夫。
これは人の手を煩わせてしまうことに罪悪感を覚えてしまう私のような性格にはありがたいことです。(昔から人に頼み事をするのが苦手)
そして、もうひとつ大きな変化が「電話が減ったこと」。
以前から、相手がこちらの都合を無視してかけてくる電話が本当に苦手でした。時間を奪われ、自分のペースが乱されるからです。
電話は時間泥棒だと思っていたので、メールやテキストメッセージが中心になったことで、静かに自分のペースで過ごせる時間が増えました。
誰にでも「自分の時代」が訪れる
N先生の言葉は、特別な未来予想ではなく「誰にでも自分に合った時代がやってくる」という励ましだったのだと思います。私にとっては、それがAIや自動運転が普及した今なのです。
日常の些細なことが快適になるだけで、暮らしの質は大きく変わります。これからも「自分に合った時代」を迎えられたことに感謝しながら、日々を大切に生きていきたいと思っています。