スマホを超越する未来デバイス「Humane」の挑戦

スマホを超越する未来デバイス「Humane」の挑戦


Imran Chaudhri氏、アップルの元デザイナーでHumaneの共同設立者がTEDの舞台に立ちました。彼の話題は、今まで秘密にされていた画期的なAIデバイスのデモンストレーション。講演のタイトルは「The disappearing computer – and life when you take AI everywhere」。これは「Invisible(見えない)」という思想を示しています。つまり、AIやコンピューター、革新的なテクノロジーは見えない存在になりつつあり、しかし、それらが静かに、しかも確実に私たちの生活を支えているという考え方です。

Imran Chaudhri | TED

彼が実演したデバイスの特徴は、手のひらに情報を投影すること、自分の言葉をフランス語に翻訳すること、そして「今日の予定は?」と問いかけると、メールやカレンダーから情報を収集して答えるといったような一見普通の機能かもしれません。しかし、これらの機能がすべて一つのデバイスに統合され、ユーザーに対する真のサポートを提供するレベルに達したとき、その革新性は明らかとなることでしょう。

しかし、過去にもこのような革新的なデバイスは何度も登場し、そしてまた消えていきました。厳しい社会の中で生き残ることは困難です。AmazonアレクサやApple Watch、スマートグラスなどで実現しようとしているユースケースは、製品としての完成度が十分でなければ失敗に終わってしまいます。この観点から、スティーブ・ジョブスがiPodをジーンズの小さなポケットから取り出したデモや、Macbookを紙封筒から現したプレゼンテーションは、その製品の完成度と革新性を見事に示しており、それらのデバイスは今でも私たちの生活に欠かせない存在です。

Humaneが次世代の革新的なデバイスとして、私たちの生活をより豊かにしてくれる日がくることを待ち望んでいます。