母からの心配のLINE
先日、AI時代の到来により人に頼らずに生きていける快適さについて書いたところ、自分の母親(75歳)に本気で私の人間関係を心配されました。
母は人付き合いが好きで、かつ世話好きな性格なので、私のような考え方にはショックを受けたのかもしれません。
記事を書いた翌日、「私は人に頼られるのは全然嫌じゃないからね。困った時は、近くの人に助けてもらう気持ちも大事よ」と母からLINEが届きました。
アメリカ生活での人間関係づくり
10年前、アメリカに来てからコロナ禍前までの5年間は、この地に親戚や知り合いが誰もいなかったこと、また10代の頃から憧れていた国ということもあり、かなり張り切って人間関係の構築に努めたと思います。アメリカ人の友達がたくさんできたことがとても嬉しかったです。
学校でのボランティア、自宅でのパーティー、息子のゴルフコーチたちとの交流など、我ながらよく頑張り、たくさんの優しい方々に親切にしていただきました。今でも私たち一家と関わってくださった皆様に本当に感謝しています。
この頃の私を知っている方々は、私のことをかなり社交的な人間だと思っていたのではないかと思われます。実際にかなり積極的に人と関わっていました。
コロナ禍以降の変化
そしてコロナ禍以降の私は、本来の内向的な性格がぐんと幅を利かせて、あまり人と関わらない生活を快適に感じてしまっています。
子供も巣立ったので、学校行事などで出かけることもなくなり、自分から積極的に外に出て行かない限り、誰とも会うことがありません。
普段、私はパソコンと向き合って、ひとり静かに作業しているので、その間誰とも話すことはありません。
ただし、夫とは毎日よく話します。きちんと私の話を聞いてくれる人なので、人間に「おしゃべり欲」というものがあるとすれば、私の場合は夫と毎晩話をするだけで満たされているのだろうと思います。
マルチタスクと人付き合い
一般的に女性はマルチタスクが得意と言われていますが、私は苦手です。誰かとおしゃべりをしながら何か作業をするのは自分には向かないと感じているので、1日のほとんどを静かな環境で過ごせる現在の日々が気に入っています。
マルチタスクが得意な人はとても尊敬します。よく自宅でのパーティーなどでお客様と会話をしながら、手際よくお料理を作る人がいるけれど、すごいなーと心から思っています。
私にはなかなかハードルが高く、いつも話すか、料理をするか、どちらかに集中したいと思ってしまうのです。
なぜ人付き合いが苦手なのか
人と集っているときはそれなりに楽しんでいると思います。ただし、集まりから帰ってくると、どこかぐったり疲れている自分を感じるのです。
特に脳が疲れているように感じ、知恵熱のような症状でよく眠れず、数日かけて静かな環境に身を置いて回復を図る必要がある場合もあり、こんなに疲れるのならもう人と会うのはやめようという極論に走りがちです。
なぜ疲れるのか?
おそらく普段それほど話す方ではないのに、懸命に会話を繋ごうとあれこれ脳みそを使っているからかもしれません。
会話が得意ではないならば、聞き役に回れば良いものを、なぜか話す側に回りがちで、帰ってきてから「あんなこと言わなければよかったかな?」とか「余計なことを言ってしまったかもしれない」などとクヨクヨ悩むことが多いのです。
「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分だけ」と自分を励まし、何とか気持ちを切り替えようとするのですが、数日にわたって自らの発言を後悔していることもあります。
50年以上も生きてきて、一体何をしているのでしょう?
更年期が終わったら
女性は更年期が終わると、女性ホルモンであるエストロゲンが減少し、その影響で男性ホルモンであるテストステロンの作用が相対的に強くなるため、以前よりも元気で活動的になる方が多いと言われています。
51歳の私は現在更年期の真っ只中と思われます。自分の失言にやたらと落ち込んだり、人と関わるよりも、ひとりで静かに過ごすことに安らぎを覚えるのは、持って生まれた性格にプラスしてホルモンバランスの関係もあるのかもしれません。
更年期が終わり、テストステロンが増えたら、活動的な私に変わる日が果たしてやってくるのでしょうか?